<オイル交換>



ウラルのオーナーズマニュアルでは慣らし500/1,000kmでの交換と、後は5,000km毎のオイル交換を指定している。面白いことにフィルタも同時交換を推奨している。

距離が伸びなければ、春秋二回の交換が望ましいだろう。

工具等

エンジンオイル 鉱物油20w-50 (マニュアル上 エンジン2.1L+ギアボックス0.9L)
ギアオイル  80w-90相当のギアオイル 135ml(2WD機)
オイルフィルタ   純正品orセンターボルトM20/P1.5の汎用オイルフィルタ※EXCEL UO-5015
オイルパン
じょうご各種
パーツクリーナー、ウエス等
ドレンボルト用ガスケット(専用品or汎用銅ワッシャM14等、Oリング)
廃油処理手段(当方は廃油をまとめてポリタンク保管)

17/19mmソケット+ラチェット+エクステンション
ブレーカーバー(ドレンが固い時用)
フィルタレンチ※UO-5015ならΦ68o
プライヤー(オイルフィラーキャップが固い時用)



まず数分暖気運転してオイルを温めて、抜けやすくする
オイルパンを設置し、オイルフィラーキャップを外し、エンジン下部のドレンボルトを緩めて(17mm)クランクケースのエンジンオイルを完全に抜く 

フィルタレンチを使いオイルフィルタを外す 先にオイルパンの位置を変えておく事 
車体側のフィルタ当たり面及びドレンボルトの当たり面をパーツクリーナーと布等で清掃する

新しいフィルタのO-リングに薄くエンジンオイル(抜いた古いオイルで良い)を塗布し、最初は手で廻して組み付ける 回らなくなったらレンチで90度廻す ※トルク指定無しだが、15〜20Nm程か?

ドレンボルト及ガスケットを点検する 純正品はアルミワッシャとОリング(汎用品使用)の実に面倒臭い構造なので、M14/P1.5のマグネット付ドレンボルト×4を調達した方が中長期的に見て楽に思えるが、、、。

※M14/P1.5/L18oのマグネットアルミドレンボルト

昔の加工精度の悪い時代ならアルミワッシャとOリングの複合構造の方が都合が良かったのかも知れないが、今では逆にゴムが面倒を引き起こす可能性の方が、、、、、


左 エンジンオイルパン 右 ギアボックス

続けてギアボックスのドレンボルトとフィラーボルトを外す(17mm)。※上下とも同一構造。

ファイナルドライブのオイルも抜く。フィラー兼ゲージは19mm、ドレンは同一の17mm。普通のオイルパンだと干渉して使いにくいので、小皿や樹脂トレーを使ったほうが良い。



ドレンボルトのガスケット(アルミワッシャ)を換えて、Oリング(汎用)を換えて組み付ける。(22Nm)
が、Oリングの潰れ方次第では指定トルクで締め付けても全く締め付けが足りないコトもあるので、指定トルクより目視確認重視で。

ギアボックスドレンボルト、ファイナルドライブのドレンボルトも同様に組み付け、まずエンジンオイルを入れる。
20w-50 API SG/SH推奨とあるが、古い空冷E/Gの為鉱物油の使用が望ましい。
現在フツーに売っているオイルで規格を満たさないのはまず考えられないので、当方はRAMCO(桜鉱油ω)20w-50を使用

オイルジョッキを使い、少しづつオイルを注ぐ事。構造が悪い為か、少しづつ注がないとすぐに溢れるので要注意。


廉価エンジンオイル RAMCO 20w-50 鉱物油 20Lペール缶

(モノタロウで 月に一度位ある「10%OFFの日」に購入が吉)


廉価エンジンオイル RAMCO 20w-50 鉱物油 4Lボトル



30秒程エンジンを掛け、レベルゲージを差し込んでねじ込まずに確認。液面がLOWER〜UPPERの間にあれば良いだろう。個人的にはアッパーギリギリ付近になっていればOKとしている。

レベルゲージ兼をキャップをきちんと締めて終了。 ギアボックスオイルは、0.9Lとあるが、、、、フィラー口ギリギリまで入れて満了である。
これまた注ぎにくいので要注意。当方は、オイルジョッキ先にオイル1Lボトルについてくる細い注ぎ口を繋いでゆっくり注いで対処。

フィラーもドレンと同様にガスケット、Oリングを換えて締め付けて終了。

ファイナルギアは、更に注ぎにくいので100均の小漏斗を利用。こちらは135ml(2WD機)/105ml(1WD機)の量を基本に。


ギアオイル カストロール 1L ギアオイル 80w-90

(ファイナルギアオイル 同モノタロウで 月に一度位ある「10%OFFの日」に購入が吉)

缶は開封後、エンジンオイル等のキャップのある1Lボトルに移し替えておく事


ファイナルギア ドレンボルト




100均じょうご ホンダ販売門真の模倣

レベルゲージをねじ込まずに差し入れて確認。液面がLOWER〜UPPERの間にあれば良いだろう。個人的にはアッパーギリギリ付近になっていればOKとしている。

ちなみにホンダ販売門真では、MOTUL 3000 4T 20w-50と、MOTUL GEARBOXOILに加えて、多分モリブデン系の添加剤を使っている。
添加剤は当方は、

NNL690Gを使用

2016/05/30


追記 1  ロングオイルファンネル



オイルを入れにくい対策として、コレを導入してみた
AP ロングオイルファンネル(¥300/)


細くて長くて曲がるファンネル

結果から言うと、全くオイルを溢さずにエンジンオイルとギアボックスオイルを流入させる事が出来た。

管が細いので、より奥まで差し入れる事が出来る為、無理なくオイルを入れられると思われ。もちろん、管が細い分流入速度は遅めであるが。
無理の無い流量に制限されるのもあるのだろう。

低コストでもあるので、コレはオーダーしておいて損は無いと思う。

2016/06/26