<ドライブチェーン/スプロケットの換装>

KLX125Cのチェーンの弛みが気になっていたので、ドライブ/ドリブンスプロケットとドライブチェーンの三点セットで換装した。

時間的には4年弱、距離的には10,500km程度だが、最近はオフ走行が主体だったり一定していないのでその点は参考程度。

必要部材等

ドライプスプロケット   14T 13144-0058(\2,205/)
ドリブンスプロケット   47T 42041-0077(\3,255/)
ロックワッシャ         92200-0515 (\63/)※本来要交換

ドライブチェーン(DID ノンシールタイプ 428D-124リンク \3,276/)※20%強化の「428HD/130」でも定価\3,600/実売\2,000以下

プラハンマー
チゼル(廻り止め爪用)
22mmメガネレンチ
8mmディープソケット/12mmソケット/ラチェット/エクステンション
12mmスパナ×2(チェーン調整用)
ウォーターポンププライヤー
チェーンクリッププライヤー(あれば)
スレッドコンパウンドor二硫化モリブデングリス
ネジロック剤 中強度
パーツクリーナー
ウエス
養生用マット/ダンボール紙等
オフロードスタンド等
インパクトレンチ
インパクト用17mmソケット
トルクレンチ(〜100Nm)

手順

まず、スプロケットカバーを外す。(8mm×2 干渉するのでディープソケット使用が望ましい)
ハンマー+チゼルでロックワッシャの爪を起こし、ギアを1速に入れてインパクトレンチでナットを外す(17mm)。固着していると機体が前に出ようとする可能性もあるので一応注意。


外観

チェーンクリップを外し(専用チェーンクリッププライヤーがあれば容易)、チェーンを外してドライブスプロケットを取り外す。固着している時は、浸透潤滑剤を噴霧してスプロケ部を叩いてみたり、加熱したりで外す。
それでも無理ならギアプラーを使用する。焼付き固着させない為に、ギア嵌合部にはスレッドコンパウンドや二硫化モリブデングリスを塗布すること。


チェーン新旧比較  かなり伸びているし横の垂れも酷かった


ドライブスプロケ新旧比較  かなり減っている  




ドリブンスプロケ  こちらはあまり消耗しているようにはみえない



あと、KLX125Cはスプロケカバーをフロント側二点で固定している為、ネジロックの塗布が指定されている。
当方の機体でも上側のボルトが曲がっていた。スプロケカバー後方に力が掛かるとテコの原理で、、、、


曲がっていた取り付けボルト   ストックに同じ径/長さの鍔付き8mmボルトがあった為問題なし





オフロードスタンドで車体を上げ、アクスルを抜き(22mm)、キャリパを外し、リヤホイールを取り外す。

ホイールを養生し、裏からオープンエンドスパナ12mm(スポークが干渉するのでスパナが最適)で廻り止めをしてスプロケの12mmボルトを外す。 、裏のセルフロックナット+ワッシャをキチンと回収しておく事。

新品のドリブンスプロケットを表裏に注意してクリスクロス=対角線締めで取り付ける。ハブダンパーも無い4点締結でしかないが。
記号がある方が表。トルクは34Nm

リヤホイールを戻し、ドライブスプロケットを取り付ける。コチラも記号がある側が表。ロックワッシャとナットを入れ、仮留めしておく。

ドライブチェーンを通し、裏からジョイントを通してクリップで留める。
今回、4ゲージのチェーンカッターが無いので、予め124リンクでの購入。ディスクグラインダーで頭を飛ばして何とか抜く手もあるのだが。
ドリブンスプロケットの一番後ろ側あたりで繋ぐ方が作業は容易。
チェーンの回転方向に対して、クリップの「U字の開放方向」が後ろ側になるように注意!

チェーン調整(12mmスパナ×2)をある程度行ってからリヤのアクスルを本締めして(79Nm)、機体をスタンドから下ろし、ドライブスプロケットを本締めする。(70Nm)ギアが入ったままの状態で、リヤブレーキペダルを踏みながら締めると良い。

ロックワッシャの爪を起こす。爪だけが伸びている構造ではないので、作業にはチゼルよりウオーターポンププライヤーが最適。


作業見本 クニペックス コブラ250mm ぶっちゃけこの構造のロックワッシャなら六辺ある=3回は使い回し可能(笑)  

スプロケカバーを戻す。ボルトにネジロック塗布の事(4Nm)。ハーネスは噛み込まないようにキチンとスリットを通しておく事。

各部の確認をして、終了。一応、チェーンたるみ適正値はサイドスタンドを出した状態で25〜40mm。


完了図  





2014/01/05