<FZ400 整備記録>

先日、FZ400を重整備する機会があったので、その際の注意点を記載しておきます。

フロントフォーク
FZ400はフォーク上部にアジャスタも無く、車種専用周り止め工具は必要ないが、、、、フォークのインナーチューブの下にスピンドルという部品があるのだが、それがインナーチューブを縮めすぎるとインナーチューブ下部に嵌り込み、ストローク不能になるので注意!分解前なら上からエクステンションバー等をつかって打撃を与えれば抜けるが、組み立ててフォークオイルを入れてしまうと無理になるので入れてからはインナーチューブを不用意に縮めすぎないこと!!

アウターチューブとインナーチューブを分解する際、ボトムのボルトを廻す場合普通は万力で保持するのだが、無い場合は、左のフォークならホイールアクスルを捩じ込んで保持、右ならあまり当てにならないKTCの3/8のブレーカーバーで保持できる。(径と途中の穴が丁度いいので、横穴に8mmのロングへキサビットを入れて保持ができる)

ステムベアリング
この作業はかなり難度が高いので注意! サービスマニュアルの図解は真実とは異なるので必ずパーツリストの部品配置を記録しておくこと!!

フレーム下部のアウターレースに対しては、一応前後にきり欠きがあるので打撃で落とすことが出来る。CEOはTハンドルにKTCの6mmロングへキサのビットをつけて叩いて多少落とした、が曲がったりはしなかった。(叩くには左程惜しくなく強度もあるのでKTCはいいかもしれない、、、)
上部アウターレースにはきり欠きすら存在しないので、スズキか本田の特殊工具、ステムベアリングレースリムーバーと太い鉄パイプ(FZS1000用ダンパーロッドホルダーが便利)をつかってたたき出す事。
三つ又についている下部インナーレースは、兎に角最初タガネで多少叩いて動かし、FZS1000用ダンパーロッドホルダーの爪とか30mmのオープンエンドスパナとか何か引っかかりのあるモノで叩き落す。

打ち込む時は、古いインナーレースを逆向きにして鉄パイプを使うとか、30mmのメガネレンチを使って打ち込む。(丁度良い径の不要なFフォークインナーチューブを使うのも良いらしい。)

ブレーキキャリパ(ヤマンボ)/Fマスターシリンダ
このキャリパピストンはメッキされていないので見た目が黒いが汚れではないので注意。他はMOSモノブロックと作業は変わらない。今回はメッシュホースで独立した左右のホースがあったせいかエア抜きがやりにくく、結局逆噴射で抜いた。(キャリパピストンを押し戻してフルードごとエアを抜く方法) マスターもFZS1000と同じ

ホイールベアリング
Fはギリギリ17mmのプラーの爪(アストロ用)が入る。本当は16mm用(ハスコー)があればいいと思うが、、、、Rも20mm(アストロ)の爪が無理矢理ギリギリ入る(本当は19mmか?)ちなみにアストロ製は、ハスコーのコピーのようであるが、爪だけハスコーとの交換は不能である。他はほぼ同じ。

スイングアーム/Rサス
22mmのソケットが必須である。他は普通の工具で問題ない。
ベアリングを交換するならブッシングドライバー一式とベアリングプラーが必要

2004/08/06

追記 cannabis氏のFZ400の消耗度

今回、氏のFZ400 約7年/20,000km を重整備したわけだが消耗度の参考になるかもしれないので記載しておきます。

Fフォーク  
スプリング  規定値そのまま
スライドメタル 特に傷等なし
インナーチューブ  特に傷等なし

Fホイールベアリング 多少ざらつき有>交換

ステムベアリング 下側のベアリングに錆び有り、かなりざらつき有(元々要交換>交換)

Rホイールベアリング、ハブベアリング あまり消耗なし>交換

ハブダンパー 左程消耗なし>交換

スイングアーム ガタ等は無し。左のニードルローラーベアリングはかなりざらつく>要交換

リンク部 Rサスとの連結部のニードルローラーベアリングに錆び、 他は左程問題なし(次回ブッシュとベアリング要全交換)

ドライブチェーン/スプロケット 多少かじり気味、スプロケは左程磨耗なし(程度を見つつ3点セットで要交換)

個々の消耗部品等は経過年数程度は消耗していたが、肝心のエンジン等は好調なので他をきちんと交換していけば概ね問題ないようです。 FZ400ではかなり良好な部類でしょう。(パワーチェックでカタログ数値53Ps出てたしなあ、、)

2004/08/07