キャリパーの非分解O/H
上記のメンテを実行しても、ブレーキの引きずり等の症状が改善されないなら、これを行う。また、SMでは2年毎のキャリバピストンシールとダストシールの交換を推奨しているので、定期的には交換すべきであろう。
必要工具等(上記に加えて)
ブレーキフルード(可能なら同銘柄だが、アルコール系DOT4なら良い)
Fキャリパシールキット(ダスト含む)
大
3GM-W0047-10-00 (1キャリパー分 左右なら*2)(\2,027/)
小
3MA-W0047-10-00 (左右なら*2)(\2,142/)
Rキャリパシールキット(ダスト含む)
5JW-W0047-00(\420/)
ピックツール一式(PB製等のマシなものが良い 無ければマイナスドライバーだが、あると格段に作業能率が良い)
Fクランプ等(キャリパピストンの押さえ用)
フルードストッパー(キャリパーを外した後の漏れ止め 自作も可 無いなら垂れ流しで買い物袋等を使用して)
エアコンプレッサー及びゴムキャップ付エアーガン(可能ならショップ等コンプレッサーのある所で使わせて貰ってピストンだけでも打ち抜かせて貰うと良い もしくはOA用ブロワーにゴムキャップ<アストロで60¥>を装着して使用)
キャリパピストンツール
木片 (キャリパ打ち抜き時に受ける為の)
まず、キャリパーを車体から外す フルードが漏れてくるので対策する。
キャリパピストンを押し戻し、フルードを抜いておく
ブレーキパッドを取り外し、片側に木片を当て、Fクランプで押さえてエアガンで圧をかけてピストンを打ち抜く 抜けないならキャリパピストンツールを使う
ピックツールを使って、ダストシールとキャリパシールを取り外す 右45度に曲がって、更に下に45度曲がっているピックツールが一番適している。シールのサイドからピックの先を溝の下まで入れて、シールの下をすくうように「くいっ」と捻れば簡単に外れる。内壁を傷つけないようには注意する事。
内壁をパーツクリーナー等で洗浄し、汚れを徹底的に落とす。沈澱固着等はピックツールや
サビ落としツール等で慎重に削ったりして落とす。錆等があれば金属研磨剤を布につけて磨いたりして落とす。
ピストンを金属研磨剤で磨き、綺麗にする。表面に腐食等があれば諦めて交換したほうが良いだろう。その際、R1用アルミピストンに換装してしまうのも一つの手(アルミ F大 5PW-2580U-00 F小 5PW-W0057-10)
(ノーマル F大 4SV-W0057-10-00 F小 4SV-W0057-00-00 )
この状態でピストンと内部にメタルラバーを吹き付け、ピストンを挿入して、引っかかり等ないか確認する。
新しいシールに、薄くシリコングリスを塗布する 厚く塗るとシールがきっちり嵌らないので注意。(一応低コストなラバーグリスも純正部品のシールセットに同封されている) それからシールを溝にはめていく。捻れたりしていないできちんと嵌っているか確認の事。
ピストンにシリコングリスを薄く塗り、メタルラバーを噴霧してゆっくり挿入する。
これを左右行い、キャリパを組み付けて元に戻し、ブレーキホースを繋いで、きっちりとエア抜きをして動作確認を行い、一応終了(後でもう一度エア抜き)
2010/12/01
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