本日、72,000km強の走行距離で、停車寸前にいきなり前触れ無しに冷却液が大量に漏れ出した。
確認してみると、ラジエターからエンジン左側面下部に至る冷却液ホースに、2cmほどの裂け目が出来ていた。ゴムカバーのちょうどなくなる所で力がかかりやすそうな部位で、経年劣化かどうかの原因究明は措くとして、応急処置でホースのゴムカバーを切り出し、パンク修理用のゴムのりを塗って裂け目に当ててビニールテープで幾重にも巻き、水道水を補充して帰宅はした。少しずつ漏れていたようではあるが、、、(先日ラジエターホース補修キットなる商品が処分品として¥100で売っていたので買ってみたが、似たようなモノで接着剤付ゴムバンドにタイラップという構成だ。)
水冷バイクでは冷却液無しでは走行不能なので注意!水分なら何でも良いので緊急時には何かしら工夫して補充してから走行すること。泥水等でも布でろ過して補充するほうが、ないより良い。後で洗浄すればまあ問題ない。
ホース7 (5LV-12551-00-00 ¥1825/1960)
交換作業自体はプラスドライバーで上下のホースバンドを緩めて外して換装、で非常に簡単であるが、冷却液も交換になる。整備具体例の方に冷却液交換も記述しておくのでそちらも参照のこと。
2003/09/28
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追記 別の個所 ホース1の裂け
先日、88,400km程度で、同じように冷却液が漏れ出した。また同じ個所か?と思ったが、別の細いゴムホース(ホース1 Fスプロケット下部〜エンジン左方後部)の下の取り付け部位あたりがスポンジ状に膨張し、裂けて漏れていた。
補修キットを使って、応急修理をして問題なく帰宅は出来たのだが、、、、
場所が同じようにチェーンオイルの糟が溜まりやすい場所なので、熱と経年変化とオイルの作用で劣化して裂けたのでは?と推測してみたのだが。
ホース1 5LV-1243A-00 (¥950/1025)
エンジンが元々R1系の非常にコンパクトなエンジンなので、循環機構の構造は犠牲にされているように思うのだが。取り回しも厳しいので材質変更等も難しいのだろうが、細いホースが切れると即走行不能では、、、もう少し余裕のある構造にして欲しい所だ。
取り合えず個人的には、ホース1と7はストックを持っておき、古いホース1の無事な部分を切って、ジョイントとタイラップとともに持っておき、緊急時にも対応できるようにしておこうと思う。
今後、走行距離や年数が経過してきた車両のオーナーも、たまに確認しておくのが無難であろう。若しくは、律儀に2年毎でホース類の全交換を行うか、だが。
2003/12/06
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追記2 再びホース1の裂け
先日、146,000km程度で、ホース1が破れ同じように冷却液が漏れ出した。仕事中で自宅の近所だったので対策せずそのまま帰宅した。
CEOの使用頻度だと、1年か70,000km程度で危険信号だと言うことか。やはり定期的な点検をお奨めする。
2004/12/19
補記 本日交換作業をした所、予想通りホース7もふにゃふにゃに膨張して崩壊寸前であった。兎に角安全マージンを取って早めの交換か定期的な点検が必要だろう。非常に点検がやりにくい汚れの蓄積した場所なので機会を見つけてやるようにしたい。
原因については「熱だろう」と言われたのだが、それにしてはここだけ影響が大きすぎるように思える。オイルと熱の複合かとも思うが、、、諸兄も情報があれば教えていただきたい。
2004/12/26
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追記 3 又してもホース1の裂け
本日、約192,500kmでまたしてもホース1が裂けて冷却液が漏れ出した。予想よりも早かったが、経験と資材によって問題なく30分強で業務に復帰した。
色々考えたのだが、ホース1がホース7より先に裂けた方が対処はしやすいので、変に小細工するよりヒューズ代わりに考えた方が良いと思う。
勿論常備の(汎用でも)ゴムホースとジョイントは必要だが。あと、最低でも軍手位は無いと作業時に油まみれになるので持っておきたい。それさえ用意してあれば対処は簡単だ。
裂けたのがホース1(エンジン上部後方〜下部ウォーターポンプの細い方)かホース7(ラジエター左下からエンジン下部左方ウォーターポンプ)か確認する。 ホース1の可能性のほうが高いが、順序的には7の方から外すのが良い。7を先に外し、裂けが無ければ1の方だが、やった人なら判るが、、スプロケカバーを外すとなると大事なので、思い切ってスプロケカバーの上あたりからホース1をぶった切り、下から手繰ってから引き抜けばスプロケカバーを外さなくて応急処置が可能だ。 ゴムホースにバンドをして差込み、スプロケカバーの外を通る事になるが、ホースジョイントで途中で切断したホース1ときちんと繋げばOKだ。取りあえず週末までコレで粘るつもりだ。
あとは応急処置としてペットボトルを拾うなりして何とか水2L程を用意し、ラジエターに入れれば良いだろう。キャップを開ける際には蒸気に注意!雑巾かタオルがあると良い。
2005/11/30
追記3−2 ホース7も
本日、再び液漏れが発生した。今度はホース7の方で、スクリューバンドのすぐ上で裂けていた。応急処置として裂けの部分で切断し、すこし短くしたホースを無理やり届かせて締めこんで10分で復帰したが、、、
10分後位にまた新しく同じように裂けてしまった。どうやら圧力もかかるので駄目なものは駄目らしい。家まで近かったのでヒート気味なのを誤魔化して帰り、新品と換えて対応した。あと半日が持たないとは、、、、、、
2005/12/02
追記3−3 ホース1
昨日ホース1を交換したが、その際スプロケカバーを外さずに作業が可能だったので方法を記載しておく。
まず、ホース1を外し、冷却液を抜く(漏れが止まるのを待つ)。止まったら、スプロケカバーの前方上部のホース1が通っていたガイド部から下部へホース1を何とか通す。
ホースバンドを通し、ホースクランププライヤーで掴んでパイプに差込み、バンドの方向をきちんと考えて留める。上部も留めて後は冷却液をきちんと交換して終了。
元々構造的に作業しにくい場所の上、スプロケカバーを外さないという手抜きをしているのでパイプにバンドを差し込むのは非常に難儀である。無くてもメタルラバーを吹き付けたりして潤滑させたりで出来ない事は無いが、、、ホースクランププライヤーがあると格段に作業性は上がるし手も汚れにくい。フュエルホース系の着脱にも使えるのでこの類のトラブルが多いFZS1000オーナーならば車載工具に入れておくのがベストだろう。
2005/12/04
追記 4
ホース7が233,000kmでまた破れた。距離も時間も間隔が短いが、、猛暑の所為だろうか?
例によってホース1と共に交換したが、、、これほど短時間で破れるようではホース7のみでもステンメッシュ化したほうが良いのだろうか?コスト的には汎用で着けばそれほどはかからないと思うのだが、、、
少し考慮してみようと思う。
2006/08/28
ストレート ホースクランププライヤー(3pcの「中」)
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>冷却液の交換
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ホース1補修後
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ホース1 裂け傷
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