CEOの場合、90,000km程度から、多少前輪に違和感を感じたので、さっさとベアリングを換装しておくことにした。常識的にはこの距離までホイールベアリングが持つ方が異常であるようだが。
普通なら、ベアリングの点検の為だけに前輪を外すことはあまり無いだろうし、タイヤ交換の際等に「自分で」触って確認しておくことをお勧めする。そのほうがわかりやすいだろう。
ベアリングのインナーを指で回してみて、全く引っかかりも無くスムーズに回るなら正常である。少しでもゴロゴロした感触があるなら交換である。ベアリングのがたつきが酷くなったり崩壊すると、只でさえ面倒なベアリングを抜く作業が非常に難しくなるので要注意である あと、左右のベアリングの間にあるディスタンスカラーを触ってみて、遊びが無ければ正常である。これが磨耗してくると、ベアリング間の距離が短くなり、締め付けすぎになるとベアリング自体もストレスを受ける。
点検したら、各所のグリスアップも行う事。添加剤の使用も効果的である(グリスに5%混ぜる)。
必要部品
4XV-25117-00 スペーサー(ディスタンスカラー)\675/730
93306-00420-00 ×2 ベアリング \900/970
93106-28043-00 ×2 シール \195/210
必要工具
バイク用ジャッキ
ウレタンパッド 2枚程度(ホイール養生用途 工具店で300¥程度)
マイナスドライバー (シール用)
シールリムーバー(無ければウォーターポンププライヤーで)
ヘキサレンチ19mm(ビット)及びブレーカーバー
ソケット17mm(ジャッキ用)ラチェット
スパナ17mm、メガネ14mm(プラー用)
ベアリングプラー及びスライドハンマー
ベアリング/シールドライバー(無ければソケットや古いベアリングで しかしあると格段に作業性は上がる)
ハンマー
グリス(リチウム、ウレア等 個人用途なら多少高価でも高性能なウレアグリスを1チューブ、蛇腹のを購入しておけば、使い切れないくらいはあるのでお勧め)、添加剤
パーツクリーナー
布
金属磨き(ピカール等)
ラスペネ等
鉄片等(ホイール養生用)
まず、ホイールアクスルを緩めておく(19mm)
センタースタンドをかけ、バイク用ジャッキで車体を浮かせる。
ホイールアクスルを外し、前輪を外す。キャリパ―に干渉する場合はキャリパーを先に外す(買い物袋に入れてウインカーに掛ける)
左右のカラーを外し、パッドの上にホイールを置き、シールを外す。リムーバーが無ければ、小さ目のウォーターポンププライヤーで取り外す(SMではマイナスドライバーで、と記入されているが、、、非常に難儀である)
ラスペネ等をベアリングとホイールの間に噴霧し、ある程度時間を置く。
鉄片等を組み合わせてベアリングプラーの足場及び養生を行う。かなり力がかかるので厚めの鉄片を何枚か組み合わせると良いだろう。
ベアリングプラ−を使い、閉め込んでベアリングを持ち上げる。上がってきたら最後はスライドハンマーで外す。
裏返し、カラーを外して反対側も同様の方法で外す。若しくはカラーと同径の28,3mm径程度のパイプを反対から打ち込んで外す。古いカラーを打撃用に残しておくのも手
ホイール側を研磨剤やクリーナーで綺麗にして、ベアリングを用意する。(ベアリングはメーカー名や数字が刻印されている側が外) 径の合うベアリング/シールドライバーを当て、ハンマーで平行に叩き込む。無い場合はソケットや古いベアリングを使うが、ベアリングのアウター以外には打撃を与えないように注意 奥まで入ると打音が変わるので判断できる。
オイルシール内にグリス(添加剤も混入するとなお良し)を塗布し、ベアリング/シールドライバーで打ち込む。
裏返し、ディスタンスカラーを入れてベアリング、シールを同様に打ち込む。
カラーも清掃しておき、組み付けてホイールも組み付ける。
ホイールアクスルも研磨、清掃してグリスアップし、締め付ける。スムーズに回転することを確認しておくこと。アクスル自体はベアリングとの接触場所2点以外は潤滑の為ではなく防錆等の為なので殊更グリスの性能には拘らなくてもかまわない。
最後にきちんと増し締めして、確認しておく事
2003/12/20
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