ブレーキ系のメンテの際や、取り外し、またはフルードの交換等でエア抜きは結構頻繁に行うことになるが、結構エアが抜けにくいので徹底して行うべきである。エアが混入しているとタッチは柔になったり、ベーパーロック等も起こりやすくなるので危険である。
推奨では二年毎の交換であるが、フル−ドは水分を吸って性能劣化(沸点がかなり下がる)していくので、シビアコンディションならもう少し早めの交換でも良いだろう。キャリパ−のメンテの際の同時交換も無駄が無くて良いかも知れない。
ヤマハ純正ブレーキフルードはDOT4のアルコール系で、同じDOT4のアルコール系なら混ぜても良いだろう。とにかくカウルや車体の塗装、タイヤには付着しないように気をつけること!
必要工具等
シリンジ若しくは専用負圧ポンプ(マイティバッグ等)
耐油ホース
8mmメガネレンチ
Fクランプ
DOT4ブレーキフルード
プラスドライバー ”2
スプレーグリス
シリコングリス
パーツクリーナー
布
バケツ及び水
フルード交換
全交換の場合、手抜きするならリザーバータンクの蓋を開けて、下のブリーダーボルトに耐油ホースと受け皿、若しくは負圧ポンプを繋ぎ、レバーか負圧ポンプでフルードを抜いていき、上からフルードを切らさないように足していき、出てくるフルードの色が綺麗に変わったら終了。
きっちりやるなら、上から足さずにフルードを抜き、キャリパピストンもFクランプ等で押し戻し、完全に抜く。
リザーバーカップ内を清掃しておき、ブリーダーボルトからシリンジを使ってフルードを圧入していく
このとき圧で耐油ホースが外れないように注意 (こうするとエアが入りにくい)
エア抜き
まず、リザーバータンクの蓋を開け、布等でこぼれないよう養生する。
キャリパーを外し、Fクランプでピストンを押し戻す こうすることで抜きにくいピストン部に溜まったエアを押し戻せる。
キャリパ−を仮止めし、ブリーダーボルトの付け根にスプレーグリスを吹き付け、耐油ホースを繋ぎ、
ブリーダーボルトを緩め、一度エアを抜く。後はブリーダーを締め、ブレーキレバーを堅くなるまでポンピングして、ブリーダーボルトを緩めて、エアを抜き、を繰り返す。(負圧ポンプなら、連続してポンピングするだけでよい)
終わったら、リザーバータンクの蓋を締め、ブリーダーボルトにパーツクリーナーを吹き付け、フルードを落とし、シリコングリスを塗っておく。こうすれば腐食防止になる。
新しいフルードを入れた場合は、翌日もう一回上記の作業をすると良い。
更に徹底したエア抜きには、ブレーキレバーを握った状態に固定し、当分放置しておく。固定はゴムチューブやロック解除可能なタイラップ等を使うと良い。 こうすれば分子構造の差によって微小な隙間からエアは少しずつ抜けていく。
2003/09/23
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