<アーシングによるGB250のストール症状の改善>

ウチの向かいの茶店のマスターが、中古のGB250クラブマンの4型か5型に騎乗しているのだが、、、、

何やら走行中にエンジンストールする、と言う。で、己の知識と経験を総動員して助言したりしていたのだが、改善されないようなのでお節介にも徐々に手を出して泥沼に嵌ってしまった。

基本は適正な空気量、適正な燃料供給量、適正な火花
エアクリはまあ正常。プラグは特に問題なさそうだが、たまたま同一だったTDM900のイリジウムプラグ中古を入れ、プラグキャップを外してほんの少しプラグケーブルの寸を詰めて、ハイオクの使用やらフュエル1をいれてみたのだが、、、、大きくは改善せず。

仕方ないのでオクでキャブレターリペアキットなる純正互換消耗品セットを安価で調達し、キャブをバラして消耗品系を全て新品に入れ替えてみた。
コレでも多少は差はあったが大きくは改善されず。

キャブ側面のエアカットオフバルブが多少錆びていたのでコレか?と思ったが清掃しても改善されず、純正互換廉価品 ※H005(¥1,290/)に変えても同様。 

で、、、、、
最後は電装系か?と考えて、、、、しかし山勘でスパークコイルASSYをオーダーするのもアレだと考えつつGB250の先達の情報を手繰っていると、アーシングwを行っている仁が居られた。

アーシングは俗称で正確には「マイナス線強化」で、キチンと考えて設計されていれば態々余計なマイナス線を云々しなくても良いハズなので、当方はこんなものに縋った事はないのだが。

が、其処らのオカルト鵜呑み儲、、、いや信者ではなくどうやら参考にしたGB250の方は電気系職業の仁で、ダイヤグラムを見てGB250のアースが脆弱だと判断してスパークコイルのマイナスリード線からエンジンへの最短経路のマイナス線強化だけを行っていた。

回路図での抵抗値0.5Ωから、このマイナス線強化で実測値0.1Ωへとかなり低減しているらしい。数万ボルト出る点火プラグならこの程度の抵抗の上下幅が大きな差になって現れるのだろう、、、、、、、、、

ので、このネタを模倣させて戴き、ストレートに出張ってアース端子キット(¥1,160/)を購入し、メッシュケーブルを30〜40cmに切り、一番小さい8mm/6Φの端子を一端に配し、インシュレーター固定ボルトに共締めした。勿論ボルト接触部もサンドペーパーで磨き、接点復活剤を噴霧して万全を期す。

もう一端は、スパークコイルへの給電ハーネスの緑(マイナス)線に割り込んだ。模倣先の仁はハーネス切断していたが、当方は件の端子のラウンド部を切り落とし、チゼルで切込を入れて割り込み用スプライスを即興で製作して、件の被覆剥きを使って導線を露出させてもスプライスが幅が広く足りない為、火で炙ってニッパーで被覆を除去し、クリンピングプライヤーでカシメて割り込んだ。その前にメッシュケーブルにはシュリンクチューブを通して一応保護しておいた。

で、実際にエンジンを掛けて走らせてみると、今までと明らかに違いすぎて、、、、、議論の余地なく「適正な火花が欠けていた」としか。

まあ、「この機体が設計の悪い古い構造でマイナス線強化が効果的であっただけ」なのだとは思うのだが、、、、

古いキャブ車等でストール症状に悩まさせられている仁なら、エアクリ、プラグ、キャブの次あたりには当たってみても良い要素、かも知れない。


GB250 梅村重工(株)謹製マイナス線強化ww

2014/02/01