建前として、人間嫌いで無愛想で厭世的な人間を演じているCEOだが、たまには他者を褒めるようなコラムでも記載しようと思う。
CEOが現在の企業の中で一番評価する企業は、現在一蓮托生のゴールドウィンでもなければ、愛機の製造元であるヤマハ発動機でもカメラ道楽対象NIKONでも無い。勿論これらの企業は一定以上の評価を与えている事は事実ではあるのだが。
それは、北海道帯広に店を構えている「六花亭」である。有名であるので北海道ツーリング等で利用した仁も多いかとは思うが、CEOはここ数回の北海道上陸時は土産購入とその日の菓子賞味目的で立ち寄らせて頂いている。
勿論、普通に土産を購入する分には、普通の美味しい和洋菓子店って事にかわりは無いのだが、ここは店内に額に入った、企業経営哲学とも言うべき「金言」をキチンと掲げている。
そして、店自体もその金言に相応しいレベルであり、店員は相当に鍛えられていて気持ちが良いし、継続的なメセナ活動という形で社会に還元する事も行っている。これらは経営者が金言を守って実行している事を表していると思われる。
CEOだって菓子(製品)が美味である、という要素が欠けていればどんな人格者が作る菓子だろうが継続購入する気は無い。が、美味な菓子を作っているから、と利益を貪る事だけを追求するような経営者に尊敬の念なぞ湧く訳も無い。(奥田といい御手洗といい品性下劣な連中には反吐が出る、、、、)
勿論、メセナ活動や寄付といった行為もパフォーマンスという側面があるのも事実だ。(排他的占有で有名なマイクロソフトのビル=ゲイツも巨額の寄付は行ってはいる、、)が、景気や業績に左右されず継続的に行い続ける事が出来ている企業がいったいどれだけあるか、、、。
ノーブレスオブリージュの伝統の無いこのくにでも、成功者が利益を共同体に還元する事は評価の対象にはなると思うし、健全な思考法だと思うのだが。
たとえ嫌々人気取りのためだろうが、「かくありたい」と思って為されるのでも、良い結果を生むのならば差はあまり無い。何れにせよ、腐った仁なら腐臭を覆い隠し続ける事は絶対に出来ないと思うし。
ま、多用な生物を見ていれば判るが生存競争にはあらゆる手段があるし、コレだけが絶対という訳では無いだろうが、少なくともCEOはこういう企業/経営者には最大級の賛辞を送るものである。
「金言」について興味のある御仁は、入店時に店内を捜索する事をお奨めします。絵空事では無い、実行可能な地に足ついた理念理想というものです。
(CEOの嫌悪する、宗教臭い妄想や9条厳守のような空想的理想郷論ではありません)
六花亭
2009/02/22
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