先日、九州ロングツーに出ていた際にフロントホイールに違和感が
様子見に問題を先送りしたのだが、やはりフロントホイールベアリングが終わっている。
三輪あるし強力なステアリングダンパーがある為に二輪と違って症状が分かりにくい上に何とか走れてていたのだ
天草下島から異音がしだして急遽帰還を決断し、翌日高速道路使って550キロ位走って何とか帰還…だが高速出口数キロ手前で更に状況悪化した感触があった。降りてからは低速で慎重に走って帰還。
後日フロントホイール抜こうとするが、引っ掛けて抜けてこない。反対側から打撃を与えて打ち抜く事で何とか
オイルシール外して確認してみると、右側のベアリングが砕けていた…違和感はソレだな。
ウラルは現代的国産機には見られない特異な構造で、ベアリング自体はΦ47/20のNSK 6204LLU互換だが、左右ともオイルシールはΦ47/20ではなく、オイルシールの内側に鍔のある金属カラーが配されている。
のでオイルシールは Φ47/25のが必要
あと、左右ベアリングは焼き嵌めされた段差のない金属筒に収まっており、ベアリングは外側をスナップリングで抜け止めしている。
ので、スナップリングプライヤー必須だ。抜くときは今回のようにアウターだけが残っても、丁度良い径のマシなベアリングインストーラー/プーラーと重めのハンマーがあれば打ち抜くだけでいける。だが楽には抜けないので出先作業は若干厳しいか…
打ち込み時は、先に片方を若干深めに打ち込んでからスナップリングを溝に嵌め、裏側から叩いて位置固定 それからディスタンスカラーを入れてから反対のベアリングを打ち込み、打撃音が変わったらあとは微調整に全周弱く叩くようなカンジで
最後にスナップリングを取り付けて、オイルシールに充分グリスを充填して組み付ける。
まあ、一応は予備のベアリングとオイルシールは持っておいても悪くは無いだろう。場所や工具があっても交換用部品が無ければどうにもならないので。
あと、距離にかかわらずベアリングの触診は欠かさずやっておくべきだった…基本を疎かにしてはいかんな
2024/05/02
|