<或る旅の記録 11 2008/08/31〜09/15 編>

四日目 09/03
本日、ようやく悪天候に追いつかれる。起床前から降雨、、、、

朝も早いのでキャンプ場料金を払えず、やむなくシャッター内に銭を放り込んで対応。雨天用にジャケットに防水インナーを装着し、下は新規投入のゴアテックスレインパンツを、、と思ったが後者を家に置き忘れた事が発覚、、、、まあ、、、EXジーンズならある程度の防水能力はあるので諦めて出発。

出発し、龍飛岬灯台まで行ってから、R339階段国道を眺める。コレは無能役人が現地を確認せず地図だけ見て線を引いて設定したので、急勾配の階段なのだが国道になった、という間抜けの展示場である。ま、無能も間抜けも珍しくないし、そういう付加価値無しで見ても特には、、、

で、電波の届く位置でぶーにゃん氏に連絡し、予定通りの渡航を連絡。雨中を海岸沿いR280から内陸ルートの14号に分岐し、ちょっとショートカット。実はガスの補給にも失敗して、青森市内まで持たないレベルなのだ。いざとなればコンロ用が少々はあるし、ガス抜き取り用ポンプは常備してあるが、、、半島西側の寂れ方から青森市内までガソリンスタンドは無いのでは?もしあっても0700に開いているとは、、、と考えていたが、杞憂だった。0700に丁度通りかかったGSで無事に補給。この後も主要道路の交点には3、4箇所開いているGSはあった。

R280に戻ってバイパスは利用せず、通勤車両に続いて青森市内、青森港に。
ここで、情報不足と昨晩の圏外が裏目。船便を僅差で逃し、已む無く高速船を利用する。コスト的には\13,000(バイクの排気量は関係なし)だが、ぶーにゃん氏を待たせるのも悪いので、、、。
ちなみに通常の船も8000+で以前の倍、高速船は3倍くらいの料金になっている。

雨は上がってはいたが、、、フェリー内でも外は多少の降雨を確認。

無事に函館港に到着。降りるとぶーにゃん氏が当方を見つけて出迎えてくれた。一応 雨は上がっていた。
とりあえず、昼食を摂る事にして市内をそこそこ移動して店に入っていると、、、先程フェリーより降りた、目立つGIVIのグラフィックがあるCBR600Fが、丁度店の前の駐車場にやってきて、、、パトカーに確保されていた(苦笑)。北海道上陸して早々捕まるなんてのは、気持ちが萎えるので避けたいモノだ、、、、。

で、食事後に氏の先導でちょっと観光。トラスピチヌ修道院なる施設へと、、、
観光施設だが一応現役の修道院で、あらゆる宗教を毛嫌いしている積極的無神論者(区分けすれば自然崇拝ってトコか?)の当方には寄りたくも無い場所だ。しかしまあ、たまにはこういうのも、と。
建物や中の人間等々は見る分は別に害は無いし、成り立ちや歴史的背景を知るのは好きなので問題は無いのだが、、、、ね。

次に五稜郭に移動し、要塞内には入らず五稜郭タワーというイカニモな観光施設から俯瞰で展望を。こういう軍事的建造物や歴史云々の方が性に合っているのだが、観光地化されてわらわらの観光客連中や土産物屋とはどうにも方向性が合わない。何故天守閣のあるような日本の城や、城壁の高い海外の城からこういう平面的構造になったのか等に興味の或る人間は極々少数だろうな。

で、観光地に居る間に結構な降雨、、、短時間で上がってくれたので何とか、、
この後、先に野営場へ向かい、チェックインと設営を済ませてから外食と夜景見物の予定に。20km程北のきじひき高原キャンプ場へ。料金も妥当で設備も良いのだが、常人ライダーは無料の大沼に行ってしまうのだろう。

で、設営後の天候は曇、、、東の空は雲が無いので、夕食で時間が過ぎたら晴れて夜景がはっきり見える事を期待しつつ、函館市内へ。
朝獲れ活イカが美味い店へと案内され、きちんとバイクを駐車場に停めて、接待を受ける。ぶーにゃん氏は当方より年長で、酒好きだがここでは酒を飲む事も無く、飲酒運転もしないという非常にマトモな常識を弁えた人物だ。当方は勿論酒を全く必要としないので問題なし。

ここで活イカ刺身や他海産物系を大量に食す。というか、、、ホストがゲストに食わそうとするのだ、、、(苦笑)
当方はそんなに食えるタイプではないと言っても聞きやしない(苦笑)正に過剰接待。ま、美味かったことは変わりないし、支払いも氏が全部やってしまう。氏に言わせると、年上の自分が年下の人間に御馳走することは違和感が無い、と言うのだが、、、、

店を出て、函館山に向かう。いい感じで晴れてきており、展望も期待できる。観光用ロープウェイを使って観光客と一緒に、というか観光客と化して山頂に。
山頂から俯瞰して函館の夜景を楽しむ、、、確かにコレは悪くない、、、、降雨後に晴れたお陰で空気も綺麗で、逆に展望には最高の条件だったかも知れない。
贅沢を言うと、周りの人間が居ない状態だと更に良いだろうし、彼女連れだといい雰囲気なのだろう。






函館山からの夜景 

途中で朝食や寝酒を買い込んでキャンプ場まで戻る。氏は野営は初めてとの事だが、装備はアマゾンで\11,000で購入したというコールマンのテント、シュラフ、インフレーターマット(エアマット)の3点セットであるが、、、コレはコストを考えると非常に優秀だ。セットで安価ということを考えてもコレなら無条件で他人にも勧めても良いレベルだ。この後もキャンプ場で似たようなコールマンのテントを結構見かける事になる。

五日目 09/04
適当に起床、天候は曇〜晴れ。適当に朝食。氏は朝食を摂らない、コーヒー、煙草、酒を必要とする不摂生人間のようで、早寝早起きの規則正しい生活スタイルには抵抗があるようだ(笑)。しかし、、野営自炊では自然とこうなってしまうのだ。



きじひき高原キャンプ場より

R227に復帰し、西へ。そこそこ交通量がある国道なので今ひとつ、、、。海沿いのR229に行き当たり、日本海岸を北上。ひたすらR229で海岸線を走り、瀬棚〜寿都〜岩内へ。
海岸線で風景的には悪くないし、交通量も大した事は無いので良い、、 道的には以前より随分と改良が進んで広くて新しい道になっている部分が多いようだ。

ぶ〜にゃん氏は岩内の出のようで、地元の行きつけの喫茶店に寄って珈琲を嗜む。
そうやってみると、当方にはそういうアリバイ的なトコロは非常に少ないな。

町内で食材を調達し、グリーンパークいわないで入浴し、直近のマリンビュー岩内キャンプ場で設営。どちらも普通の料金か、、、?
今回初の二人での炊事だが、、、氏は固形燃料缶を持って来ていたが、やはり火力も弱めで使い勝手も良くなかった。のんびり湯を沸かすとかには使えるが、、、やはりガソリンストーブが火力的にも優秀だな。

適当に飯を炊き、食材を焼いて食事。ま、キャンプなので食えればそれなりに美味く感じるものだ。

後片付け、歯磨きをして、ある程度店を纏めておき、明日の予定や雑談をして終了。
まあ、当方の野営スタイルが正しいのかは分からないが、一応先達としての経験から氏を教育していく。さて、どうなることやら。

2008/10/26