<或る旅の記録 11 2008/08/31〜09/15 前編>

今回は、事前に申請していた通りに半月の無給休暇を取得し、北海道へ行ってきた。
機体はツーリング用でも緑ナンバ−のTDM900、いつものテールボックスにリヤにザックの中間装備から、久しぶりにサイドのパニアを追加してフル積載に。人間の装備面ではG-TECエアマスターにエアバッグベスト、カントリージーンズのこれまた中間装備。
今回は前回の信州ツーで行けなかった、志賀高原から北へ分岐する奥志賀林道からスタートすることに。

一日目 08/31
全国的に悪天候の予報だったが、珍しく良い方向に外れた。さっさと名神高速に乗り、中央道〜上信越道で信州中野ICまで走行。昼食をとって滋賀草津道路から奥志賀林道へ分岐。

道は狭いが交通量が殆ど無く気分爽快。走りは楽しめないが、展望は良いので悪くない、が走行ペースは上がらないので時間は相応に掛かる。




奥志賀林道より

このあたりの基幹国道R117に行き当たり、千曲川沿いに東へ、、、R353で少々南下し、魚沼スカイラインへ。千曲川から名称を変えた信濃川と、山を挟んでもう一つ東の魚野川に挟まれたスカイラインで、展望台からのもすこぶる良い。十分に堪能するが、、、すでに夕刻に。

ここらでマップを見て今日の決断。買い物をして、R352で奥只見越えの後、桧枝岐村で温泉と野営、と。
東に下り、R17で魚沼市。ここで食材を調達し、R352に分岐、、、途中、湯之谷温泉郷までは車通りもあって道も広いのだが、、、

R352の奥只見湖に通じる道は、国道なのにバイク通行禁止というとんでもない規制が2006年以前は為されていたトコロだ。多少のリスクは承知の上でチャレンジ。
道路標識によると県境までが70km以上?既に600km以上走行しているので疲労もあるが、、、
夕暮れの曲がりくねった1.5車線路をとにかく走行。一応風情があって悪く無いのだが、、、、ペースは上げようが無いしここでトラブったら悪夢以外の何物でもない、、、。しかし、慎重に行きすぎて時間をかけるのも拙いので、自己の限界までマージンを削ってある程度のペースを維持して走行。相当に精神的に消耗する、、、、

落日〜薄暮と時は流れるが、、、日暮れて道遠し、、、、念のためハイビームにして少しでもリスク低減に。やはり右がHiのみのTDM900は曲がりくねった夜道はキツイ。 勿論リフレクター等一切無い、、、、 案の定、コーナー直前という最悪のタイミングで対向車が来たりする、、、、数えたが、走破までの70〜90km?で9台だった。割と交通量はあるのか?

で、奥只見湖岸をだが、、、大げさに言うとコーナーごとに沢があり、そこに道路上を水が流れて湖に注ぐ、洗い越しがある感じ、、、そこそこ水量もあるしここでは機体は直進以外に選びようも無いし、、、勿論ペースも上げられない。このあたりが通行禁止ってことだろうな、、、



夕景 奥只見湖

湖岸から離れて一安心かと思いきや、福島県側に入っても悪夢のような曲がりくねった道、樹海ラインは延々と続く。湖岸よりも、先のコーナーが予測できないので神経は使うしペースは上がらず、、、、、、ちなみにここからは交通量皆無。 尾瀬の北側を通過し、ようやく桧枝岐村の温泉、燧の湯に到着。2000〜2100付近か?
多少疲れを癒して、野営場の白樺小屋へと道を少し戻る。見分けがつかない夜間だと携帯ナビも相応に役に立つ、、、、圏内限定だが。
適当に設営し、適当に食事を作って、さっさと就寝。ほかに客もいたのでまだマシか。

本日は700km以上を走行。給油は高速上の長野で397.4km/18.73L=21.22km/L

二日目 09/01
今日も好天。普通に起床し、簡単な朝食を摂って撤収。料金は朝に徴収に来た。

R352〜R121と走行し、会津若松。ここから磐梯山ゴールドライン〜磐梯吾妻レークライン〜磐梯吾妻スカイラインと有料道路を走破。最後のが景観も走りも楽しめたか。

福島市外縁を、5号〜R399と繋いで更に北〜北西へ。交通量も少なく、非常に快適。
西に向いたまま7号で直進、、、、休憩に良さげなグラウンドが見えたので機体を停めてベンチで15分だけ就寝。CEOはこういう休憩法を好むのだ、、、。

R287に行き当たり、そこから最上川沿いの北上、、、、流れも悪くないし、川の流れの景観も悪くない、、、、
夕刻になり、大江まで行ってからテルメ柏稜という温泉に。価格も安く、いい所だ。

で、本日の野営地をR112の近所の大沼野営場(西川町)に決め、食材を購入し、薄暮時に26号で西へ。分岐も判り難く案内板もあまり無いが、何とか発見した、、。

無料なのはありがたいが、照明も何も無い。平日だし期待はしていなかったが、闇の中に独りだ。ま、慣れっこですが。
問題は、、、今回は嵩張るカンテラ風ライトを廃して、ヘッドバンドLEDライトと、マグライト風LEDライト(常時携行工具)の二個で乗り切るつもりだったのだが、、、マグの方が見当たらず、仕方なくヘッドバンドLEDライトだけで何とかする事に。

結果から言うと結構いける、、、、(両方とも GENTOS GT-R \1,600程度で割と低コストで日本製 LEDは日亜の高性能 単3電池1個なので便利。ネーミングセンスは最悪だが)バンドがうざったいが光量は十分で、ツーリング中はこれで乗り切れた。


ヘッドバンドLEDライト GENTOS GT-R 731-H

本日は400km程走行か?給油では414.3km/17.61L=23.53km/L



三日目 09/02
本日も曇〜晴れ。簡単に撤収してR112バイパスで北上、、、44号〜115号で良い風景の中を快走。

R345に行き当たってそのまま北上し、酒田市内を回避してR7へ合流し、すぐに鳥海ブルーラインで鳥海山へ。何度か来ているが、、、これほどの好天に恵まれたのは初めてだ。走りについては、荷と技量でとても攻めきれないが、景観は非常に良い、、、




鳥海山より

R7で日本海側を北上し、昼食後に岩城から44号秋田空港〜61号〜62号〜41号で秋田市内を回避。秋田市北で7号で八郎潟東を北上、R101で景観の良い日本海岸を北上、、、

鯵ヶ沢で休息し、焼きイカを食う。悪くは無いのだが、、過去に食った一番美味かった焼きイカ(近所の青森県権現崎付近で食ったヤツ)には及ばないのだ。記憶の美化というヤツかもしれないのだが、、、

ここで決断。今日の野営地は龍飛岬と決まっているのだが、今から岩木山に行くべきか、、、
疲労感はキツイしあまり時間も無いが、行く事に。

3号をややペースを上げて快走し、岩木山に向かって南下。反時計回りに走行し、津軽岩木スカイラインの入り口に、、、と、1630でもう閉店時間、、、、
やむなくパスして、環状道路を快走。たしかにここは走りやすくて岩木山も良く見えていい所だ。

完全に一周はせずに39号から北上、広域農道でR101を跨いで津軽半島へ。車力で集落に降り、しゃりき温泉へ。ここも低料金でありがたい、、、

落日後の道を北上、、、、十三湖岸を北上し、R339を龍飛岬へ。思いの外寂れていて食材の補給に失敗。やむなくコンビ二で小品を調達。コンビニがあるだけマシか。


薄暮の津軽路

竜飛岬シーサイドパークというキャンプ場に到着。四輪が数台と、仙台の大学生の集団、バイク数台と四輪一台の編成が居た。連中はバンガローで、これから帰るか北海道に渡るか決めていないとのコト。
当方は当然野営でテントサイトに、、、と思ったら、板張りの固定テントサイトで、、、理由は不明だが板の上にダンゴ虫の類が無数にいる、、、流石に駆逐するのも無理だし、潰しながら上に設営するのも気持ち悪いので、空いた土の空間に設営。適当に炊事をして就寝。携帯の圏内ギリギリの様だがメールの送信は不能。ぶーにゃん氏との合流連絡は翌日に。

本日は500km付近?給油は426.5km/16.5L=25.85km/L

2008/09/21