<整備のお話>

当然ではあるが、当方は元々それほど整備など出来なかったしする気も無かった。
別に工業高校で整備課だった訳でもないし、車屋でも整備ではなく営業だったし、、、、

例の馬鹿兄も、ほぼ整備など出来ないし、、、恐ろしいことに最初はこの男以下のレベルだったのだ。
周りの人間に他にバイク仲間と云う者がいなかったし特に作る気も無かったので、全く何も出来ないまま5〜6年経過した。(運転技能も然り)

で、、、まともな職業からドロップアウトして、バイク便なんぞに職を求めて、、、それでも2年くらいは何もしないし出来なかったと思う。

しかし、、、同僚が目の前でオイル交換等をするのを見ているうちに、これくらいなら自分でも出来るのではないか?と思い、少しづつ教えを乞うようにして手を出した訳だ。

工具もホームセンターで一揃えの安価な輸入粗悪工具を購入した程度で、それはもうかわいいもんだった、、、、

しかし、、やはりバイク便だけあってそこそこ整備できるヤツもいる(いないこともある 笑)し、消耗やトラブルの頻度も多く、作業を見ているだけでも結構参考になるし、聞くのはタダなのでかなり質問はしてそこそこ知識も得た。

で、、、、まともな工具を購入したのは北海道から戻ってから。2000年以降だったと思う。KTCの一揃えを購入して、ようやくかなりマシな工具を持つに至る。粗悪工具は精度も悪いしラチェットやフレキシブル部等はすぐに壊れたりでやはり値段相応、日曜大工程度用だと思う。

それから、、、ネット等でも情報を入手するようになり、作業も特殊工具さえあれば何とかなるものが多いことがわかり、段々と手を広げていって今に至る、、という訳だ。勿論、金銭的な余裕が出来てきたことも、整備場所の環境の制約を受けていることもあるが、、、

現状では、エンジンとキャブ、電装系トラブル以外はまあ何とかと言った所か。おかげでバイク屋(RBの店長、立入氏のいる店 現在は池田店)には殆ど用は無いので、新車を購入して整備や車検には寄らず、廃車まで乗りかえないという全く金を落として行かない困った客?になっている。ま、そのかわり新車は確実に購入するし、何かのときには客を紹介はしているが。

これから、0から整備なんぞをおっぱじめてみようという方は、、、
まずエンジンオイル交換や、プラグ交換からやってみよう!と言われているらしいが、

確かに車載工具でも出来ないことは無いが、ここらは失敗すると致命的な部位(リペアは高額)なので、工具の使い方やトルク管理等を理解してから手を出したほうが良い。実際当方も、天地逆の、下からアクセスするドレンボルト等のネジってどっちにまわすんだっけ?ってよく分からなくなってますし。(笑)

一番良いのは、整備のある程度できる先達を見つけて、実地で教えを請うことだろう。言葉で説明するよりやってみなくては解らない事は多いし、どんな工具があり、どう使えば良いかの理解も早い。(ただし、良くも悪くも大いに影響を受けるので、複数情報源はあったほうが良い)
昔の当方の様に回りにそういうヤツがいなければ、工場等で作業依頼をした際、可能ならばそれを見学させてもらう事だ。

そして、出来れば工具は小マシな物を持っておきたい。スナップオンのようなブランド物を揃える必要は無いが、信頼できるモノを選ぼう。

当方の様に工具箱で一揃えしてしまうのも手だが、価格は安くなって取りあえず確実に揃う代わりに使わない工具も絶対に出てくるし、間違いなく買い足す必要も出てくるので、コレで終わりだと思わない事。

ラチェットが一本あるだけで随分作業は楽になるし、拡張性等幅が出る。
車載工具は本当の緊急時用と理解しておいたほうが良い。当方は整備には一切使わない、、、

よくやる失敗として、メガネレンチを使って本田車のオイル交換をしようとしてドレンボルトを廻そうとして、、、普通のメガネレンチではオフセットがそれ程無いので力を入れて廻した際に、エンジン下部前側にあるドレン部をガードするフィンにレンチを当ててしまい、フィンが折れてオイルパンをダメにしてしまう(オイル駄々漏れ 苦笑)、、、、、、。

こんなことはマシな工具と知識があれば絶対に起こる筈が無いのだ。だからソケット/ラチェット/エクステンションや、ブレーカーバーを使うことが求められるのだ。
しかし、、、、新兵(ベテランでもあまし整備しないヤツ)/社用車/貧相な社用工具では何度も起こっている事例である。

兎に角、最初のうちはマシな師に就くのが良いと思う。が、、、。
かくいう当方も基本は人間嫌いだしなあ、、、(笑)
ま、取りあえずこんなところで。

2008/04/16