少しエンジンオイルについて語ってみようと思う。以前は特にブランドや成分等気にもしなかったのだが、、、
最初はTDM850にRBのオイルリザーブがあったのでそれを使っていた。このオイルはエルフの鉱物油で特に悪いわけではないのだが
、、、。コスト的には安価でありその当たりは良いと思う。が、オイルリザーブは囲い込みの意味もあるので自分で整備をする機会が無くなる。全てのメリットとデメリットは表裏一体である。
で、オイルリザーブが切れたら半化学合成あたりを選んで使っていたと思う。一度、カストロールの100%化学合成を入れたら相性が悪かったのか浸透性が高かったのか、ガスケットからダダ漏れになったりしたこともある。クラッチも滑ったりしてコレは良くなかった。
TDMがくたびれてきてから、モチュール300V(4T)が1L/\1650で入手出来るようになり、コンペティション15w-50を選んでその後価格変動はあるもののずっとコレを使い続けている。勿論、経済的余力が大きくなってきてコレを使い続ける事が出来るようになったことも要因だが、基本的にバイクを新車で購入し、なるべく大事に長期間使っていきたいという考えも大きい。
さて、現在は高価な添加剤NNL690(L/\12,500)も使って高級オイルを入れ続けて自分自身を納得させるべくいわば実証実験を続けている訳だが、、、今のところ5年/220,000km近くになっても問題も無い事を考えると間違ってはいないとは思う。
高コスト(高性能)なオイルを使って長期間持たせるのが当方の流儀である。低コストなオイルを使って短期間で換えるのが良いという考えもあるが
、元々の性能が長期間使った高コストオイルにも負けるのなら問題だろう。 環境問題のこともあるので世間的な流れはロングドレーンのようだし。勿論交換の手間もあるし廃油の処理もある。理想は勿論高コスト/短期間だろうが、、、 ま、このあたりは各人バイクの使用用途や走らせ方等のオイルに対する要求や経済力や執着心も異なるのでコレという一つの決まった答えは無いというのが的を得ているのだろう。
コストと云う事になると、交換タイミングである約10,000km毎(TDM900の方は半年か10,000kmの早い方)に\7,000〜10,000程度かかるのだが、仮に\10,000としても概算で約22万円だ。コレではエンジンコンプリートASSY(約50万前後というハナシ 正直新車買ってバラして不要物売ったほうが安くつく)は買えない訳で仮にL/\250あたりのオイルを入れて\1,000チョイのコストで誤魔化してもエンジンの調子が悪くなったり駄目になったりするのならコスト的にも引き合わないし不調のバイクに乗る事を考えると、、、、。
まあ、、不調になったら乗り換えるほうがコストが掛からないのだろうし、そのための資金として取っておくのならそれはそれで一つの考え方だとは思う。 当方は何が何でも乗り続けるとまでは言わないが、廃車まで可能な限り付き合っていきたいと思っている。自分の命を預ける機体にはソレ相応の敬意と愛着と手間とコストをかけるのが当方のルールになっている。
最近、モチュール300V4T系もモデルチェンジしたようで、コンペが消えて全てファクトリーラインの粘度違いになった。まだ1年分程はストックがあるのだが、今後は10w-40に落としてみようと考えている。 性能的には旧型コンペと比較しても充分らしいので少々は燃費も改善される、、かもしれないしレンジが狭くなった分オイルの耐久性等にも良いと思う。
2006/06/03
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