<或る旅の記録 7 天竜川北上 2005/09/17〜09/18>

今回は、1泊2日で浜松より天竜川を北上し、長野に行って来た。
例により相棒は警察官W氏、機体はTDM900にトップケースとザックの中間装備で野営にて自炊予定である。

9/17 1日目
この日はCEOがリードする。コンディションはまあ良好。天候は晴れ。占いによると降水確率は10%前後だが、、どうなるやら。
装備はいつものGW/EuroジャケットにクシタニEXジーンズ。高地に行くのである程度の防寒も考慮する。とはいえ大阪市内は充分に暑い、、、予談だがGWジャケットの袖部ベンチレーション用ジッパーがあるタイプは、その内部にボタンかドローコードがあるのだが、、それを留めるか絞るかするとアーチ状にベンチホールが広がり走行時に通気性が格段に向上する。つい最近まで気付かなかった、、、、。

0400に起床し、名神吹田SAに0600に集合。高速にて浜松ICまで巡航。3連休で行楽シーズン故か少し渋滞もあるが、予定どうり1000迄に高速を降りて給油後、天竜川東岸を堤防道路343号で北上。このあたりは風景は悪くない。上野部から40号で少し行き、二俣よりR152で北上、、、と道沿いで火事で大渋滞。規模は大きくないので何とか抜ける。

船明ダム沿いを快走し、天竜スーパー林道へとスイッチする。ここも全線舗装化されたようで、問題なくオンロードマシンで進入できる。まあ、、幅も適度に狭く荒れている所もある、CEO好みの交通量の少ないいつも通りの道である。ただ、、秋葉神社から山住峠の間は自転車のロードレースが開催中で、通行止めでは無かったが反対側より頻繁に自転車が来るので結構神経を使うしペースは抑えざるを得なかった。高度が上がったこともあり暑気は随分抑えられたが、寒く感じる程ではない。

このあたりで走行中、虫が右手に引っかかってその際に親指の腹を刺して逃げていった、、、結構深く刺されたようで、毒は入れられなかったようだが間欠的に変な痛みがあった。CEOは絆創膏程度しか常備していないがW氏は職業柄か救急キットなんぞを持っているのでその消毒液と絆創膏で対処しておいた。こういうこともあるのだなあ、、、。





天竜スーパー林道より

山住峠より水窪ダム間は路面に残る落石も多くやや荒れ気味で走りにくい。山王峡より北上し、兵越林道でR152未開通区間を越え、長野県に。R152の南北の線は大地溝帯で、きちんとトンネルが掘れずに迂回させられるようだ。そういわれてみると地形的にあまり高低差の無い直線で結べるので、このルートが軍団移動に使われていたのも頷けるか。

南信濃村和田で昼食にする。星野屋という山肉料理店で、熊肉と猪肉を食す。アレな食材だが塩焼きに出来るほどくせが無く、美味しく頂けた。

更にR152を北へ向かい、上村より下栗村へそれて日本のチロルと言われる急峻な地形の集落を眺めつつ通り抜ける。反対側は南アルプスで、高低差は1,000m以上はあろうかという谷、、、こちら側には斜面に張り付くような集落、、、、確かに日本離れした風景だ。こんな写真では何ほども伝えられないのだが。



下栗村

そのまま3万年まえに隕石が衝突したという御池山を越え、しらびそ高原へ。峠の展望台からは素晴らしい南アルプスの風景が。



しらびそ峠より

ここを下ると再びR152のトンネル未開通区間を迂回する蛇洞林道で地蔵峠越え。ここを抜けるとまたR152の走りやすい地溝帯沿いルート。各所にある河川の水の透明度の高さは感動モノである、、。野営場に1700迄に着かなければならないので少しペースを上げる。分杭峠、中沢峠を抜け、美和湖を横目に高遠へ。市内はパスし、209号で西に抜け、伊那へ向うR361へ。

野営場は伊那市の西にある小黒川渓谷にある小黒川野営場で、ギリギリ到着不能だったので電話で少し遅れる旨連絡し、食材購入は到着後にして先に野営場へ向う。が、野営場の標識等はあるがまっすぐ到達せず、薄暮時の薄明かりで判断しづらい道でかなり頭を使わせられた。

兎も角無事に15分程度遅れで到着。連休中でまあまあの混雑か?例によってライダーはいないかと思ったが一組だけカップルがいた。料金はフリ−サイトで1区画\1,000とよくわからない設定だったが、、、その気になれば4張りくらいはいけるので人数が多ければかなり安いし、ソロでも広く取れるし良いところだろう。バイクも一応サイトにとめても良いようだ。未舗装ゆえ沈んだりしないよう対策は必要だが。それに敷地に奥行きが無いので荷物運んでも特にきつくは無かった。惜しむらくは改装工事中だった事だが、些細な事だ。

買出しに出て戻り、自炊する。今回はお手軽に焼肉にする。馬モツとか変な食材を試すが、割といけた。豚モツより食いやすいくらいだ。今日はあらゆる獣肉を喰ってるなあ、、、。喰いすぎ気味だがパイナップルで消化を助け、素晴らしい名月を愛でながら月餅を食す。風流 、、かどうかは置いておくとして月餅が甘すぎる!元々甘いモノかもしれないが、甘いモノに属性があるCEOが苦痛を感じるほどで、、渋茶の受けにでもしないとやってられないほどだ。そのような持ち合わせは無いので紅茶でやっつけたが、、、、食べきれず明日に廻す。

高地で少し冷えてきたのでインナーを着て1枚羽織って丁度くらいか、、明日の予定はW氏に任せてあるので寝るだけだ。希望として今日入れなかった温泉だけは早めにということにして就寝。寝袋を秋冬用にしておいて正解。元々過労気味でやや不調のW氏は夏用テント故翌日咳き込むことに、、、本日の走行距離は約560km

9月18日 2日目
0500起床、夜露に濡れてはいるものの、良い天気。軽く朝食を済ませ、撤収し0700に出発。W氏は5連休の反動で明日より4日ぶっ続けで勤務の上、体調もやや不良気味で無理が利かないので小さく廻って帰還することに。R153と平行して走る広域農道を南下し飯田まで抜ける。いつもの事だが広域農道は流れもよく信号も少なく走りやすくて良いのだが、、、、、、、、、非国民としても諸種の疑問を大いに感じるワケだ。

今回は特に他のライダーを数多く見かけた。山中でもちらほら、高速や幹線道では大量だ。一番いい季節だし連休中ってのが大きいと思うのだが、、、やっぱ好天ってのが最大の理由なのだろうか?

兎も角、R256で南西に抜け、89号〜477号より神坂峠越えを狙うが通行止め!廃道になったのだろうか?仕方なく109号で迂回しR256〜7号で馬籠峠を越え岐阜県中津川へ。市内R19は渋滞、岐阜に入ったら極端に気温が上がった。ように感じる、、

少し先の東山温泉という鄙びた趣の温泉を目指すも、W氏は抜ける道を誤ったようで戻ったり大回りしつつ何とか到着。指揮官がアレだと下の兵は苦労するってモンだ、、、「四人に一人」ってやつも気持ちはよく判る。ま、迷うのも旅の趣ってこともあるのでイヤミも程程で済ませ、温泉へ。と、昼食時でもあるし、食事込みのプランもあるので昼食もオーダーしておく。

このあたりはラジウム泉のようだが効能は何だったか、、、まあ、湯船も小さ目で100%かけ流しの加温もしていない本物の温泉だ。(湯船が大きいとかけ流しは不可能なので本物の温泉では無いらしい) 設備の豪華さも良いが、このように低料金で本物の温泉に入るのも良いものだ。上がって、食事をして奨められるままに二度湯をして 充分に堪能して出発。


東山温泉とW氏

と 72号〜408号で田舎道を西へ抜け、更に402号で飛水峡へ抜ける。道に起伏があり整備状況も様々で変化があり楽しい、、かは微妙だが交通量が少なく好みでは或る。道の駅で休息。



飛水峡

ここからは国道を多用し、関が原より高速を使って帰宅することに。木曽川沿いにR41を下り、美濃太田の分岐でR21で西へ向うところを南に行って回り道をしたり、、しつつ復帰して日本ラインを横目にR21をひたすら西へ。混雑していてペースはあまり上がらないもののまあ、夕刻には関が原より高速にのって西へ。ここもやや混雑気味でペースはあまり良くないが渋滞まではしていなかった。

SAで食事後、W氏とはCEOが降りる豊中南で別れ、給油後帰宅。1日目最後に給油して2日目はここまで給油していない。それぞれ23.3km/l 24.1km/lであった。走行距離は約1,030km

今回も特に大きなトラブルも無く、本当に久しぶりに好天に恵まれたので言う事は無いだろう。新装備の大型ガードも良い効果を発揮しているので寒くなってからが楽しみである。

2005/09/25