<ハザードスイッチについて>

スイッチ類の配置は勿論どれも重要だとは思うが、特にハザードスイッチは緊急時に反射的にONに出来る位置にあるべきだと思う。
コストダウンの為か手抜きかは不明だが、ハザードスイッチの無いバイクになど乗りたくは無い。その時点で安全性に問題ありだ。

まずは画像を見てもらいたい。

TDM900の左スイッチボックス/スライド式ハザードスイッチ
FZS1000の左スイッチボックス/プッシュ式ハザードスイッチ

実際に両者を使い比べると判るのだが、緊急時にONにしやすいのは決定的に前者である。前者は左手の親指を前に滑らせる1アクション、反射的に一瞬でONに出来る。
後者は左手の親指を右に持ち上げつつずらして、押すという動作が必要で、結構右にスイッチがあるのできちんと届かせないとダメだし瞬間的にはONに出来ない。Gのかかる急制動中等に左手を半ば抜くのはとても無理だろう。

他にもとんでもない所(トップブリッジやメーター)にハザードがある車種や元々無い車種、後付でスイッチの位置の悪い車種は更に絶望的だ、、、路肩に停車する際には使えるのだろうが、緊急時には話にならない。

自分が緊急回避に成功しても後続車に突っ込まれたらコトだし、このあたりはメーカーもスライド式にきっちり統一しておいて欲しいものである。右手のやる事を左手が知らないようでは大企業病の典型だ。
別にTDM900から採用されている訳でも何でもなく、10年以上前(TDM850やXJ-S DIVERSION等)からこのタイプはあるのだが、、、、、
日本のメーカー全般ではあるが比較的ヤマハ発は(各社のスイッチボックスは共通部品っぽいのもあるので同じ下請けか)人間工学って点では遅れていると言わざるを得ないだろう。

2005/09/19