今回は、実質4日間で九州ツーリングに行ってきた。同行はいつものW氏。彼の休暇に合わせている為、初日は明けで使えないので夕刻よりのフェリーで大阪南港から翌31日朝に宮崎まで移動する。一応、30日は曇(降雨あり)であった。
正直、30日の午前は理由は自身でも不明だが精神的に疲労しきっており、バイクから降りると四肢に力が入らず体を支えていられない
程で、、、無事に旅に出れるのか非常に不安であった。まあ、、腹が痛くなる例の症状は出ていないので何とかなりそうであったが。(今でもたまに何かのきっかけで発症する)
二日目 7/31
この日はW氏にリードさせてCEOは後ろなのであまり考える事が無い。一日交代でコース取り等一切任せて先頭を走ることにしている。
宮崎港に上陸し、市内を抜けR10を西に走る。と、このあたりで曇の天候だったが西の空は暗雲が、、、、程なく本降りになってきたのでコンビニにて装備変更及び小休止。新装備のGW GSM3500 EUROプロテクションパンツを早速装着する。雷雨でかなりきつい降りになるが、少し待って出発。
分岐でR268 えびのスカイラインに入り、西に向かい小林市より1号 名称はえびのスカイラインのままでえびの高原〜霧島へ。
悪天候ではあるがワインディングは悪くは無い。しかし、、少し気を抜くと先行するW氏のVストロムにきっちりついていけない。なんてこった、、、いつまでもヘタレだと思っていてはイカンということか?それともCEOの方がへタレか、、、
まあ、彼もなんだかんだいってベテランの域には入ってきているのだろうし、110/80-19(Mi アナキー)のフロントを端まで使ってスリップサイン位置のビブを抹殺する程度には扱えるようだし、走らせるだけなら安心して見ていられる。地図読みや状況判断、反応速度についてはまだ甘い点はあるのだが。
雨にけむる韓国岳を横目に鹿児島県に入り、104号、480号で高千穂高原を下って一回りして1号に復帰し、硫黄谷温泉付近にある無料の露天岩風呂に向かうが、、、、情報不足で位置を特定できず歩きで探し回るが、、、良く判らない。バイクに乗って一度R223まで下りてから硫黄谷温泉に上っていくと、ようやく枝道に看板を発見、、、北(上)からは陰になっていて発見しにくいので、南からアプローチするか、一度下ってからにすると発見は容易である。が、有毒ガス発生中の為閉鎖中であった。仕方なく先へ。
霧の中をR223へ走る。山が霧の海に浮かぶ島のようなシチュエーションで、そういわれるとここが霧島というのも頷ける。昼になったので食事休憩を取っているとにわかに晴れてくる。これからは晴れか?と思ったが少し走っていくと再び暗雲が、、、、
牧園より50号〜481号とスイッチして西に向かい、40号で蒲生に行き。八幡神社で樹齢1500年の大楠を見る。流石に立派なものである、、、、既にこの頃にはきつい降りになって止むそぶりも無い。そのまま西へ向かいR328に入り、鹿児島に向って南下する。南下につれて交通量は増え、やや流れは悪くなる。道沿いの甲突川には恐ろしい量の水が流れ込んでおり濁流となっている、、、、このまま降れば洪水になりそうだ。
想定時刻より遅れ気味なので鹿児島北ICより高速を使って市内をパスすることにし、給油して南下してそのまま指宿スカイラインに。
天候はどうしようもなく毎度のように霧もあったがまあ快走できる。景観は、、、最後に池田湖が見えた程度。目的地まで遠い上に降雨がひどく野営は厳しいのと、初日から装備を濡らすのも問題なので、宿をとることにする。指宿の南、山川町で料金の安い「くりや」にて食事及び宿泊となる。
確認してみると、ブーツの防水がやや甘くなっているようで少し濡れているのと、ジャケットとパンツの合わせ目があまり重なっていないので上(腹部)から水が伝って進入していた。ほかは特に問題は無いようだ。プロテクターで上半身が膨れ気味なのもあるのか?今後対策が必要だが、、、
夕食後、のんびりしていると降雨は収まっており、外では花火まで上がっていた。北の桜島での花火大会だったようだ。かなり距離はあるが何とか楽しめた。明日、このまま回復してくれると良いのだが、、、天気予報では降水確率は40〜70%あたりだった。
桜島の花火 (携帯にて撮影)
三日目 8/1
起床し、朝食を摂り0800頃出発。昨日は鹿児島の各地で降雨で冠水等があったようだ、、、、天候は曇。装備は完全には乾いていないが、まあ走っていると乾くレベルだろう。本日はCEOがリードする。R226から242号へ入り、とりあえず半島の先の長崎浜へ向かう。が、施設に入らないといけないようなので少しもどって駐車場から海岸線に出れないかと未舗装路へ進入するが、、、昨日の降雨の所為か相当路面が抉られており非常に走りにくい、、、それでも進んでみたが行き止まりだったので相当苦労してターンして開聞岳へと向かう。
東からアプローチすると、公園より脇道に入るようにしてトンネルの連続する狭い道にと進む。或る程度進むと道は広くなって、亜熱帯の景色の中を進むことに。交通量も皆無で場所によっては開聞岳の全景も見え、悪くない。
開聞岳
R226に復帰し、西へ向うが交通量もあるのであまりペースも上がらず景観も良くは無い、、、と、途中で天候の境界があり、向こうは降雨。仕方なく装備変更。が、あまり降りも酷くならず坊津あたりまで進むと晴れてきた。暑いので休憩と装備変更。
坊津
ここからR226は北へ向って狭く高低のあるコーナーが続き、ペース自体は左程上がらないが交通量も少なく走っているとなかなか面白い。アルプスローダーにはうってつけか。西端の野間岬へと向かい、展望台より景観を楽しむ。曇になっており多少見通しは悪いが、ここは風力発電の風車も立ち並び良い景色で、風もあり涼しく良い感じ。勿論人ごみなど皆無!
野間岬
R226に復帰し東へ。加世田市内で昼食。降雨少々。R270で北上して串木野まで快走。ペースは上がったが景観は、、、R3から市内を抜け43号で西へ抜け、北上。途中から交通量の割に異様に道が広く、ペースは上がるしワインディングも楽しめるのだが、、、理由としては何のことは無い、、、、少し北の川内原発の所為って訳だ。ここは繋がっている集落とかも無いのでそのための道路と言うわけではなさそうだが、、、、何れにせよ悪魔に魂を売ったらこうなる訳だ。
川内川を渡り、R3に復帰。阿久根から365号でショートカットし、長島に入りR389を北上。このあたりは本当に走りやすく海も綺麗だ。が、ペースを上げ先を急ぐ。終点の蔵之元港より牛深へフェリーで移動。1時間に1本あるとはいえ出航8分前に到着し、運良く無駄なく移動できた。
フェリーに乗ると船内より甲板の方が好みである。風が心地よいので暑さも感じない。休息を交えつつ美しい多島海を見ながら牛深に向かい、熊本県に上陸。ここにはループ橋ハイヤ大橋があり必要も無いが通ってみる。景観は流石に良いが停まる訳にもいかない。35号で西岸を通りR266からR389サンセットラインでまた西岸ルートへ。
しかし、、、夕刻になって時間的には問題は無いが雲量が増え、夕日は全く拝めない状況に。海岸ルートの分岐が判りにくく仕方なく迷いつつR389に復帰し先を急ぐ。
そのまま北上し、落日前に苓北で夕食。食事を出来る所があるか疑問であったが、道の駅のような施設がありそこで思いのほか良い食事が出来た。のんびりした後毎度の夜間行軍。交通量は殆ど無いので走りやすいが、、、、
橋で繋がっている通詞島の温泉施設で更にのんびりする。後は野営場に行きテントを設営し寝るだけなので気楽なものだ。、、、降雨さえなければ。上がってから更に少し進んで若宮で野営。キャンプ場は対岸(干潮時は陸続?)の亀島にあるようだが、、、良くわからないが芝生の良い空間があるのでこちらがわで野営した。少し気温は高いが、多少風もあるしテントをメッシュ開放して寝る。
四日目 8/2
夜間にほんの少し降雨があったようだが、問題なし。天候は雲 雲量多し。
軽く朝食を摂り、出発。
亀島
今日はW氏がリードするので気楽。R324で上島に渡り、北岸沿いに進むが混雑気味でペースは上がらず。北東端の天草松島〜天草パールラインの風景は流石に素晴らしい。が、先を急ぎ通るだけに。本島の三角に渡って海のR57国道、三角島原フェリーで島原へ。このあたりは本当に内海航路が数多くあるので便利である。本来陸続なら意地でも自走、、、と言いたいところだがソロではないし日程的にも余裕は無い押し流石に現実的ではない。ま、たまにはこういうのも悪くは無い、、か。
長崎県島原に上陸し、市街を抜け58号〜207号島原まゆやまロードへ。相変わらず曇天だが涼しくて走りやすい。ワインディングもかなり高低差があるがいい感じ。ドライ路面では前のDL1000に置いていかれるような事は全く無い。雨天時に気にしすぎているのか?まあ、、、いいか。景観は、、、まあすっきり晴れないので仕方ないがこれはこれで、、、
雲仙岳 平成新山
R57に出て、雲仙を目指し西へ登り、仁田峠循環道路でアプローチ。有料片道一方通行だが路面状況はあまり良くなく道幅も無いのでペースは上がらず追い越しも難しく走りを楽しむには不適。景観を楽しむべき。が、、例によって霧。
R389に出て北へ抜け、雲仙グリーンロードとかいう広域農道で快走。悪くは無いのだが是だって行政の歪みそのものだしコストは相当かかっていそう、、とか考えつつひたすら走る。基幹道路化しており交通量もあるので坂で大型車等が速度低下したりがやや鬱陶しい。
途中で海岸側のR57へ出て西へ。諫早からR34に合流、多良見でR207にスイッチ。と、ここで昼食。R207は国道とは言えないほどの狭い海沿いの山岳ルートでペースは上がらない。時津でR206に行き当たるがW氏は左折し、長崎方面へ。間違えたのだろうとは思ったが考え合っての事か?と思い停車時に聞こうとしたが信号青ばかりで埒があかず、何とか右折させ復帰。
R206から204号で山中に入り稜線ルートへ。例によって西からの風で稜線は霧、というお決まりのパターン、、、、交通量は極少で好みではあるのだが、標識やランドマークもあまり無く、道を間違えても気づきにくいので不安であったが間違う事も無く229号〜12号〜205号と繋いでR202西海に出て佐世保方面へ。混雑が多いR35と佐世保市街をパスすべくバイパスR205〜有料佐世保道路で港側に出て外縁部を通り11号〜139号で西岸へ。18号で九十九島を横目に走り、日本本土最西端神崎鼻へ。
日本本土最西端の碑
神崎鼻
以前'02に九州に来た時はうっかり通り過ぎてしまっていたが、、、これで日本本土最東(納沙布岬)、西、南(佐多岬)、北(宗谷岬)端制覇したことになる。ちなみに陸走で行ける最西端は平戸島志々伎でこちらは'02に行った。ま、つまらん拘りだが、、、、。
R204で平戸へ渡り、スイッチしつつ川内峠へ。ここも短い区間だが高原風景で道も楽しめ展望も非常に良い、、、、らしいが相変わらず曇天で霧。豪快な風景の19号を快走し、生月島へ。有料片道\450の橋を渡って道の駅を無視してほんの少し進んだところに「大気圏」というラーメン屋がある。'02に、豪雨の日に一度来た事があるのだ。そのころはマップルにも載っていなかったので何の情報も持たず流れ込んだのだが、、酷い状況の所為で補正されていたのかも知れないが最果ての地でこんな美味しいラーメンを食べる事が出来るとは!!と感動したものだ。
で、是非もう一度食べてみたいと思い今回も訪れたのだ。食べてみると最初はこんなものだったかな?と思ったのだが食べ進むうちに何と言うか、、味が美味しく変わっていくように感じられ、充分に満足出来た。海産物が大量に入っている所為か?それとも出汁の張り方に工夫があるのか?まあ、、、所詮CEOもグルメな猫ではないので良くわからない。
大いに満足して島巡りをする。西岸は交通量も無く日本とも思えない素晴らしい風景が続く。
生月島西岸 サンセットウェイ
そのまま北上し、先の大婆鼻灯台まで行き、最果て感を堪能する。
大バエ断崖
大婆鼻より
落日となったので少し戻り、マップルには記載は無いが設備の良い野営場があるのでそこで設営することに。水シャワー設備もあり、風もあるし過ごしやすく、快適であった。のんびりしつつ就寝。夜半には晴れてきたようで、裸眼でも星空が見えるほどであった。
五日目 8/3
最終日なので日付が変わる前に帰宅しなければならない。最終日は異様に走行距離が多くなる日なのでCEOがリードするのだ。
軽く朝食をとり撤収。天候は晴れ。最終日にしてようやく好天に恵まれている、、、、、
やや人口密度の高めの東岸を通り、橋を渡って生月島から抜け、逆方向から川内峠を通り、平戸大橋を渡り本土へ復帰。R204を東へ。風景的には悪くは無いが交通量もあるのでペースは上がらない。で、松浦からアドリブで山岳路11号〜5号とつないで佐賀伊万里へ。
展望ポイントはあまり無いが、伊万里湾を見ながらの下り道は非常に良い感じ。
伊万里湾(撮影地点はかなり下った所)
伊万里市よりR202で有田川沿いに南下。道は狭く混雑しているが川の風景はかなり良い。途中から344号〜281号で有田までショートカット。東へ向う時間を稼げそうに無いので、波佐見有田ICより高速で甘木まで100q程度稼ぐ。ここからR500で東に向かい一路英彦山へ。距離は長いが素晴らしいと言うほどではない風景。だがあまり交通量の無い山岳ルートは嫌いではない。走行
自体はちまちまいそがしい。天候も快晴となり少し暑い、、、。
野峠よりR496を北上し、祓川沿いを下っていく。道は狭いが延々と続く緩やかなほぼ直線の下り道で、走行に神経は使わないし川は美しいし鷺や鴨等の鳥も多く見受けられ、やや鳥バカのCEOは大満足である。こういうところで日がな一日のんびりとしてみたいと言う気も出てくるのだが、、、、ま、自分自身がそれを許す事は無いだろう。
水鳥のスナップショット
行橋市街に出て、昼になったので食事。沿線に何故か唐揚屋が多いのでこのあたりはそういうのが名物なのだろうと思い、それっぽい店へ。鳥天定食をオーダーするが、安くて量があって美味いので多いに満足。鳥バカでも食べるのも嫌いでは無いのだ。しかし今回の道中はひたすら食ってばかりだ、、、最近体調管理の意味も含めて、食事量をかなり削っているのだが、、ま、いいか。
少し西に出て28号で平尾台へ。ワインディングではあるが、、、期待したほど良いシチュエーションでは無かった。まあ道自体はそこそこ楽しめるので良いか?R322へ出て給油後、小倉南ICより高速で東へと。時間的に余裕を持たせてあるので日付けが変わるまえには充分だろう。明日は二人とも仕事だしな、、、、
途中、眠くて仕方が無くなりPAの芝生で15分睡眠。あとは給油ポイントが合わないので給油回数が増えた程度で何の問題も無く
快走。佐用でW氏とは姫路バイパス経由で帰宅の為別れて池田IC〜阪神高速で湊町で降りて帰宅。流石に疲れたので洗車も出来ず。
今回は燃費的にはあまり良くなく、20〜22か3弱km/Lといったところであった。走行距離は約1,800km。トラブルは皆無。天候のみがいつものとおり、、、。まあ、概ね満足は出来る旅であった。
2005/08/28
|