さて、本日はタイトルの通り我等の三菱自工が愈々切羽詰まったか、今までの場当たり的な再建策をようやく方向転換する気になったのかは不明だが、どうやら日産自に軽自動車部門を売却若しくは合作で合弁企業を立ち上げるとの動きが報告されているのでこれについて意見を述べてみよう。
確かに、日産は最近は三菱の軽の商用車をOEMで販売したりしているので繋がりはあるのだが、、、アレは単に一番安かったのが三菱製だっただけであり、あのゴーン氏(手放しで支持する気は無いが)が正気で三菱製の軽部門自体を欲しているかは疑問であるのだが、、、
尤も、日産も目標の販売台数に到達するのが難しい為、その分を軽で上乗せするつもりでは?との観測もあるので血迷ったのかも知れないのだが。
まあ、、、今の日産は強気に出れるだろうし買収にせよ合弁にせよ相当買い叩かれるだろうなあ、、、しかし、超反社会的企業と合弁して同列に名前が表示されるのはCEOはマイナスが大きすぎると思うのだが。少なくとも三菱の名前は隠れるように工夫すべきだろう。(個人的にはサイアク企業がつるんでくれたら非常に判りやすいので合弁企業には賛成 笑 それに三菱自工解体の第一歩になりそうで非常に興味深い)
三菱自工の従来までの再建計画は、各方面から指摘されているように首を傾げさせられるようなものが多かった。本社の京都移転も縁もゆかりもない工場があるだけで京都府民にはいい迷惑だし(これはやめるらしい)、最新鋭工場を放棄してパジェロ製造を残す選択をしたり、、、(どうやら情報に疎い海外市場のみをターゲットにするらしいのだが、、、)まあ、今まで悪徳と借金以外積み上げてこなかったから、まともな人材も思考回路も枯渇しているのだろうか。
最近では三菱の中古車が値崩れしすぎて値ごろ感?から人気なのだそうだ。要するに、品質や危険度やサイアクブランドという事はこの際捨て置いて安ければよい、という一点においてのみ評価されているわけだ。もし今後も三菱自工が存続できるとしても、そういう評価しかされないことは容易に想像がつくと思うのだがどうであろうか?
ようやく新型車を出すお許しが出て、コルトプラスの販売と広告が目に付くようになったが、、、終わる事を知らない不具合と事故や旧経営陣が裁判でひたすら責任を否定して被害者の怒りに油を注いでいるのが下手な宣伝の百倍はマイナス効果なんじゃないかと思うのだが?
尤も、本気で責任は無いと思い込んでいる可能性も否定できないが、、、、、
「あちら側」のルールではそれで通用してきたし、今でも通用している事はこの国の統治機構や談合企業群等々の醜悪ぶりを見れば大体推測はつくしナ、、、、
口直しに少しマシな話題も出しておこう(笑)
先の中越地震で被害を受けた企業の中に、ここが被害を受けた為に日本の誇るオートバイ産業の生産ラインを止める程の企業があった。
それは、長岡にある「日本精機」(東証二部)である。ここは、本田等の自動車の計器(スピードメーターね)も扱っているが、主力の二輪計器ではトップのシェアを誇る企業である。速度計を分解して、文字盤に小さく 「NS」のロゴがあるモノはココの製品である。外品でもこのロゴがあるのが見受けられる。
小千谷にも計器板の工場があったので、流石に被害を受けて納品が止まり、ヤマハ発と川重のラインは減産/停止、本田は計器のみ残して組み上げておくという方法で凌いでいるようだ。
幸いにも被害はそれほどでもないようで、今日あたりから操業再開できるとの見通しだったが、交通網や従業員の問題もあるので多少は影響は残るだろう。
CEOは以前に投資対象にしていた(結構長期間もっていたが、、、)ので多少なりとも知識と繋がりがある。今のバイクにもNS製が恐らく使われているだろうし、縁もある。是非とも頑張っていただきたいものである。
2004/10/28
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