<バイク遍歴 3 TDM850>

CEOが初めて購入したバイクがこのTDM850(初代)である。
それまでは、兄上の1年間放置されで調子の悪いVFR400R(NC24プロアーム)を借りたりして乗っていた。これが熱いしケツは30分で痛くなるし、ポジションはキツイしで、CEO内で本田の評価を大いに下げる原因になる(笑)

で、何故TDM850という当時ですら超マイナーな車種を選択したか?というと、、、寺崎氏か誰だかの「野宿ライダーのすすめ」とか何とかいう本を読んで、「バイクでの旅とはこのようにするものか、、、」と刷り込まれてしまったので以後ツーリングライダーを目指す事となる(笑)
で、’93年当時、ツアラーバイクで、CEOの自力で稼いだ資金の予算内で購入できる車種で、気に入った候補として最後に残ったのがCBR600F、RF600R、TDM850であった。
RF600Rは(デザインが)気に入っていたが出たばかりで国内仕様も無いので却下。TDMはオフもそこそこ行けるような紹介文だったし、深く考えずに現物なぞ一度も見ずに購入した。
初めて見たときは、かなり大きな車体で乗ってられるのか?と思ったがすぐに慣れた。足つきが多少悪い以外は非常に扱いやすく、良い選択だったと思う。そのかわりこの教習車のようなポジションが標準になる。ソツなく何でもこなす機体だが、高速巡航は体を臥せれないので非常に苦しかった。200チョイしか出ないけどね。

問題点は、個体特有の症状として、コックがONのまま燃料残量がリザーブに入るとガス欠になり、なかなか回復しない。RESのままならいいのだが、、、何度も原因を追求して、フュ−エルラインを全交換までしたが最後までこの問題に悩まされた。最後の時期にはRESに後からしても全く流れなくなり、いつガス欠になるか判らず非常に難儀であった。これより電磁式ポンプのバイクの方が信頼できると考えるようになる(笑)

後、TDMは燃料タンクのドレンがいまいちでタンク内に水分が溜まり易いと言う話で、、、実際にタンク内が多少錆びて、錆び落としもしたが、、その後タンクから燃料漏れを起こす事になる。内部から腐食が進んだ結果であった、、、。 タンク交換は高くついた。

整備レベルの低さや使用オイルの所為か、50,000kmを超えるとエンジンも多少不調になってきたので、その当時貰い事故他で金があったので、エンジンチューニングやFCRキャブ、FR足廻りの換装も行った。結果は、、、、1台で全てこなすのは無理、という結論を得た。これだけやってもTDMの使用用途は変わらない以上、前者二つは費用対効果が薄かった。足廻りの換装は好印象であったが。

走行時の信頼性は非常に高く、破綻を来たした事は殆んど無かった。ミシュランのラジアルの所為等もあるかも知れないが。
一度だけ、パニア付フル装備で北海道のキャンプ場を朝出てすぐのトンネル内のカーブでリヤが滑って、、、もしバランスを崩したらそのまま反対車線に、、、ということになったことはあったが。

で、、北海道に転居後、タコ部屋(笑)に入った時、一度譲渡したが、程なく再びバイクに乗ることになったので取り戻し乗りつづけ、9年目に延命重整備をしたものの結局目標の丸10年には足りない10年目にして電装系やフュ−エルラインの不調、オイル漏れ等劣化が酷くなり、使用を断念した。修理次第では乗れたとは思うのだが、、、、その後は知人に部品取り用に譲渡した。
初めて、の自分のバイクであって非常に愛着はあったが、何も棄てられない反面教師が近くに居た所為か、引越しのし過ぎか、不要になると棄てるスキルが身についてしまっているようだ。

ともかく、、長年CEOの良き相棒として頑張ってくれたと思う。感謝。

2004/03/30