6SHGのフロントフォーク点検距離は10,000km毎で、指定交換距離は特に無い。
点検といってもオイル漏れの無いのを確認しておけばよいだけだ。
まあ、あまり距離が伸びない御仁なら車検を目処にするなりで、適当にオイル交換やフォークオイルシール等換えれば良いだろう。
当方は30,000kmを目処に交換している。基本的に定期的な洗車とフロントフォークオイル交換O/H時の清掃等をしていればオイルシールが破れるようなことはまず無い。
オイルシールは破れなくてもゴム物の定期交換年数の4年程度で換えておくのが良いだろう。
工具等
ヤマハサスペンションオイル01 1Lボトル
Oリング (35mm/3.5mm)(\43/)×2
5mm/6mm/8mm/19mmHEXレンチ
10mm/12mm/24mmソケット
2”+ドライバー
インパクトレンチ
ラチェット+エクステンションバー各種
バイク用ジャッキ
フォークオイルレベルゲージ若しくは巻尺
シリコングリス
オイルパン
ピカール等金属研磨剤
ウエス等
手順等
まず、インパクトが無いのならフロントフォークキャップを緩めておく(24mm×2)
フロントブレーキキャリパーを外し(12mm×4)、フェンダーを外し(+2”×2、5mmHEX×2)、キャリパーをウィンカーに袋で吊っておく。
フロントフォーク右のアクスル回り止め(6mmHEX)を外し、アクスルを緩める(19mmHEX)。
バイク用ジャッキを掛け、フロントを上げてアクスルを抜き、ホイールを外し、フォークブラケット上下(6mm/8mmHEX×2)を緩め、下からフォークを抜く。タイラップに注意。
フォークキャップを外し、スペーサーとワッシャ、スプリングを確保してオイルを排出する。(スプリング自由長は354mm/限界347mm)
スペーサーとワッシャ、スプリング、インナーチューブを清掃し、ピカールで磨いておく。
オイルを入れ、充分にストロークさせ、気泡を抜く為10分程度置いておく。
その後フォークオイルレベルゲージで液面を合わせる。オイル量は467cc、オイルレベルは上面より134mm。
キャップのOリングを換え、シリコングリスを塗布し、スプリング、ワッシャ、スペーサーの順に組み付けてキャップを仮締めしておく。スプリングはピッチの密の方が上。
フロントフォークを戻し、インナーチューブとアッパーホルダーの上面と同じ高さにしてボルトを締め付ける。(ロワー及びアンダーブラケットピンチボルト 30Nm/3.0m・kg)
フェンダーを取り付け、ホイールを戻してアクスルを仮締めして キャリパー(40Nm/4.0m・kg)も組み付けてからジャッキを下げ、 フォークキャップボルト(24Nm/2.4m・kg)、 アクスル(72Nm/7.2m・kg)、 回り止めボルト(23Nm/2.3m・kg)等を締め込み、終了。
2007/10/28
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追記 フロントフォークO/H
今回は、ハンドルのブレの対策もあって、初期のスリップダウン時に少々ダメージがでていたと思われるフロントフォークインナーチューブを換装する事に。当然フォークオイルにオイル/ダストシールやスライドメタルも換える。
120,000kmになっているので、タイミング的には折り返しにも当たると思われ。
作業後の走行ではハンドルのブレの減少や、走行安定性の改善は顕著であった。
部品
フロントフォークインナーチューブ 4S8-23110-00 (\11,760/)×2
スライドメタル 1 4TX-23125-B0 (\567/)×2
スライドメタル 2 4TX-23135-B0 (\515/)×2
オイルシール 5VX-23145-00 (\599/)×2
ダストシール 4TX-23144-00 (\693/)×2
ガスケット(ボトム部ボルト用)90430-10171 (\58/)×2
O−リング 93210-34504(\462/)(若しくは汎用 35mm/3.5mm)×2
工具等
フォークシールドライバー
0” マイナスドライバーorピックツール(オイルシールクリップ用)
1” マイナスドライバー
手順等
フォークを外してオイルを排出する所までは同じ。
インパクトがあるなら8mmロングHEXでボトムのキャップボルトを外す。 回り止めにはフォークを逆さにしてTレンチにエクステンションを複数繋いで先端にソケット(12〜14mm)を取り付けて押さえると良い。(専用特殊工具ダンパーロッドホルダーは無用)インパクトが無くてもまず大丈夫
1”マイナスドライバーを用いてダストシールを外し、クリップも外す。
2”あたりの太いドライバーをキャリパ取り付け用ホールに差し込んだり、フロントアクスルや万力等で保持をして、インナーチューブとアウターチューブを引っ張って外す。
インナーチューブが抜けたらオイルシール、ワッシャを抜き、必要に応じてインナーチューブやスライドメタル等を交換し、組み付ける。
スライドメタルとインナーチューブにはフォークオイルを塗布してなじませる事。
ダンパーロッド、オイルフローストッパーを点検、清掃しインナーチューブと組み、
アウターチューブにオイルフローストッパーを入れてからインナーチューブを組み付ける。
ボトムのボルトも清掃し新品ワッシャと組んで、ネジロックを塗布した上で回り止めをして締め付ける(23Nm)
ワッシャを入れ、ビニール袋でフォーク上部を養生してオイルシールを通し、フォークシールドライバで打ち込む。オイルシールにはシリコングリスを塗布しておく事
打ち込んだらクリップで留め、同様にダストシールも通し、マイナスドライバ等で外周を押さえながら入れていく。
後は同じ
2009/02/09
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