別に記載したXJ6Sでのスリップダウン事故の件だが、体の方は骨折6週間経過で漸くギブスが外れて、ギブスを後ろ半分に切ったギブスシャーレだけになってリハビリが始まった。
それに合わせて、機体の方も部品をオーダして損害を補修するコトにした。
まあ、療養生活が暇過ぎるので何かやっておきたいというのも大きいのだが。
調達部品
アッパーカウル (2013年式 白) 36C-2835G-00-P4 (¥31,920/)
右サイドパネル (デカール含 2013年式 白) 36C-Y283V-E1-P4 (¥24,675/)
アッパーカウルステー 36C-28356-E01 (¥10,437/)
右バックミラー 36C-26290-00 (¥5,691/)
※後期型MT-01用セミラジアルブレーキマスターシリンダー用
リザーバータンクキャップ 5YU-25852-10 (¥1,229/)
キャップ用スクリュー 5VS-2589H-00 (¥84/)×3
2液混合式金属対応エポキシ接着剤(¥500?)
必要工具等
4/5mmヘキサレンチ
1”/2" +ドライバー/マイナスドライバー(抉り用)
10/12mmソケット/ラチェット/エクステンションバー/ユニバーサルジョイント
まず、インナーパネル3点を外す。(4mmHEX×6、サークリップ×2)
サイドパネルを外す。先に、ウインカー用のギボシ二個を抜いて、取り外す。サークリップが下側中央付近と下の前方内側にあるので注意。(4mmHEX×3、サークリップ×2)
アッパーカウルを外すのなら、先にスクリーンを外し、(+プラ×6)ミラーASSY左右を外してキチンと金属カラー×4も回収し、(10mm×4)ヘッドライトカプラーを抜き、ヘッドライトとアッパーカウルを一体で固定しているボルト4本を抜き(10mm×4)、前にずらしてポジション球のソケットを捻って抜き取り、全体を取り外す。
アッパーカウルを外した状態 今回はHライトASSYを残して先にアッパーカウルを外したが、メーターASSYやステーまで云々するのなら一体で外す方が楽。勿論アッパーカウルだけ外すのは可能。
側面 画像中央付近のゴムブッシュ+10mmボルト(×4)がHライトASSY固定ボルト
メーター裏 アッパーカウルを外す場合、画像中央のタッピング/浮動アンカーを外す必要がある。
カウル/Hライトを外した状態。
ステー裏のメーターASSY付近にある4mmHEXキャップボルトを外し、メーター取り付けスクリュを外し(+×3)、カプラーを抜いてメーターASSYを取り外す。
ステーからタイラップで固定されているハーネスを外し、(12mm×2)ボルトを抜いてステーを取り外す。
アッパーカウル/ヘッドライト固定ボルトのゴムブッシュ/カラー×4を抜き、メーターASSY用のブッシュ×3、ミラー用ブッシュ×2、メーター用フラップゴムを外し、新しいステーに移設し、逆の手順で取り付ける。
アッパーカウルとヘッドライトASSYは、+タッピング×5で繋がっているので全て取り外す。メーター部樹脂バイザーは樹脂のピンの裏側に放射状スポークの特殊ワッシャで引っ掛けて保持されている。小さなマイナスドライバー等でワッシャを抉って取り外し、新しいアッパーカウルに入れ替える。
同様に、ダンパーやタッピング用クリップナット、ウェルナット等も入れ替えて逆手順で取り付ける。
タッピングが固く感じるような場合は、ボルスター付きの+ドライバーにギアレンチやメガネレンチを当てて、押さえる力をメインに回すと良い。
組み付けの際は基本的に逆手順。アッパーカウルASSY取り付けの際は、重量があるので先にミラーASSYと仮組みすると楽だろう。
XJ6は、サービスマニュアル自体にS用=アッパーカウル付近の記載がない。ボルトのトルクは径に合わせた常識的範囲で類推するしかないだろう。
※マスターシリンダーの修正補修
今回の事故では、MT-01後期型用セミラジアルブレーキマスターシリンダーのリザーバータンクが削れてダイヤフラムが見えていた。液漏れ等は無いが流石にこのままでは降雨時浸水等の懸念もあるので補修することに
コスト削減の為、上蓋と取り付けボルトのみ換えて買い置きの金属対応2液式エポキシ接着剤を使って肉盛りでの対応を試みる。
フルードを抜き、ウエスで内部をカバーし、盛り上がった部位を鉄鋼ヤスリで均し、最後はオイルトーンで仕上げた。その後、削れた部位を軽く均して脱脂清掃してエポキシを塗布。
エポキシの使用は初めてだったが、へら等で硬化しはじめてからの修正や硬化してからヤスリで削ったりも可能なので思ったより扱いやすかった。
暫定 エポキシ肉盛り部 ココから削って塗装
その後 ある程度削ってタッチペンで軽く塗装 性格的を反映しているのかこのあたりは実にテキトー
残っている点ではハンドルバーの微妙な曲がりもあるが、鉄パイプによる曲げなおしで対応。
エンジンガードはオクで中古品をオーダーするコトも考えたが希な出物に低予算で競り負けたので、ジンクスプレーで錆止めを施しておいた。後にシャシブラックでテキトーに塗装した上にハーネステープを巻いて誤魔化しておいた。
2013/10/06
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追記 1 LEDウィンカーキット用クリアレンズの調達
先日、バイク用品店を彷徨いていると目に留まったのだが、、、、純正ウインカーレンズ同等品が補修用部品社外品として設定されている。
参考キジマ 純正ウインカーレンズ
コスト的にも純正部品をオーダーするよりも若干安価で、しかも値引きも普通にあるので非常に費用対効果も高く実に都合が良い。
で、今回XJ6Sに必要なのは、スリップダウン時に回収し忘れていたワイズギアのLEDウインカーキットUでLED化したレンズカバーで、コレはXJ6S純正の「カッティング無しクリアレンズ」ではなく、「レンズカッティングの入っているクリアレンズ」だ。
で、ココに扱いのあるキジマ製のカッティングのあるクリアレンズは部品番号に「5PW」の機体コードが入っていることから、、、
5PW型YZF-R1からの採用品である。ちなみにTDM900のも5PW型「色付き」ウインカーレンズで、XJ6Sのレンズは1KB-とあるので同じく1KB型YZF-R1からの採用品である。
キジマ ウインカーレンズ クリア ※ヤマハ5PW型 右前/左後用(¥1,260/)
で、LEDウインカーキットUのレンズはアウターは5PW型クリアレンズなのだが、LED化されている事により内部にリフレクターが必要無い等、内部構造が若干異なる為そのままでは適合しない。
元々5PWレンズもアウターカバーとインナーのリフレクター/タッピング穴を接着してある2ピース構造品なのだ。
で、無理矢理且つ慎重に抉ってリフレクター部を取り外し、、、、タッピング穴が無いので型取りしてエポキシ等で成型するかを検討したが、元々ウィンカーベースとレンズの嵌合等の具合も良好とは言えない製品でもあるので、ハーネステープで巻いて実に大雑把に片付けておいた。
因みに、真面目に消耗品設定されている当該レンズ+LEDバルブなら
Q9K-YSK-001-576 補修 LED2 ウインカ1(F左/R右)(¥3,675)
Q9K-YSK-001-577 補修 LED2 ウインカ2(F右/R左)(¥3,675)
である。
ちなみに、やはりというべきかXJ6Sの2013年式(+1KB型YZF-R1)のクリアレンズ機には、本当は件のLEDウインカーキットは「適合しない」という建前だったようだ。
恐らく、ウインカーボディは同一でもウインカーバルブのピンの角度が特殊なのだと思われる。実際には樹脂のピンを片方飛ばせば特に問題無く使えるのだが。
機能的には全く問題なし(笑)
別角度 所詮、どこで妥協するか?の問題 基本的には使ってナンボなのだが、、割れ窓理論もある(苦笑)
2013/10/29
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