FZ6-SHGと比較すると、XJ6Sではドレンボルトが少し前方/下方に移動している。あと、エンジンガードが装備された状態でもスプロケカバーは無理なく外せる。流石にFZ6系の不具合点がフィードバックされていると思われ。このような細かい改良点は実に好ましい。
X6Sの和訳参考書によると、エンジンオイルの交換時期については1,000kmと10,000km毎になっている。SG級以上推奨で10w-30あたりから20w-50までを粘度レンジにして、省燃費オイルや化学添加剤、指定「以上」のグレードのオイルは禁止となっているが、、、
まあ、言いたいことは判るが、相変わらず当方にはメーカー様の言うことを絶対視する気は毛頭無いので自分のルールで好きにさせて貰う。
現状の使用オイルは ワコーズ TR 10w-40(20L/\28,500)、添加剤にNNL690を初期(慣らし運転終了時点のオイル交換まで)5% 以降3%添加、オイル交換時期は10,000kmか半年の早い時点で、フィルタも常に同時交換ってところである。
必要部材
エンジンオイル(マニュアル上 2.5/2.8L)
オイルフィルタ ※当方使用品EXCEL BRC-560
オイルパン
パーツクリーナー、ウエス等
ドレンボルト用ガスケット(専用品or汎用銅/アルミワッシャ等)
廃油処理手段(当方は廃油を18L灯油ポリタンクに貯蔵>バイク屋やGSに持ち込み廃棄依頼)
工具等
17mmソケット+ラチェット+エクステンション
5mmHEXソケット
ブレーカーバー(ドレンボルトが固い時用)
フィルタレンチorハンマー+チゼル(エンジンガードがあるとフィルタレンチは使用不能)
プライヤー(オイルフィラーキャップが固い時用)
手順 まずセンタースタンドを掛ける
数分暖気運転してオイルを温めて、抜けやすくする
エンジン停止後、樹脂製アンダーカバーを外す(HEX5mm×4)
オイルパンを設置し、オイルフィラーキャップを外し、エンジン左側面下方のドレンボルト(17mm)を緩めてクランクケースのエンジンオイルを極力抜く (抜けてからドレンボルトを軽く締め少しセルを廻し、オイルポンプを動かしたり、、、機体を揺すったり傾けたりして残りのオイルも極力抜く XJ6Sはウエットサンプの為左程抜けないが、ドライサンプの車種はかなりの量がオイルタンク内に残っている)
スプロケカバーを外す。(HEX5mm×3)
フィルタレンチを使いオイルフィルタを外す エンジンガードがある場合は、ハンマーとチゼル等で反時計周りに打撃を与え、緩んでからは手で回す。サイドスタンドセンサー用コードに注意 先にオイルパンの位置を変えておく事
車体側のフィルタ当たり面及びドレンボルトの当たり面をパーツクリーナーと布等で清掃する
新しいフィルタのO-リングに薄くエンジンオイル(抜いた古いオイルで良い)を塗布し、最初は手で廻して組み付ける 回らなくなったらレンチで少々廻す もしくはトルクレンチを用いる(17Nm)
ドレンボルト及ガスケットを点検する ガスケットもドレンボルトも100¥以下なので、消耗品と割り切って異常があれば早めに交換 ガスケットは毎回交換でも良い。緊急時等は裏返して古いガスケットを再利用する手もある。 安価な汎用銅/アルミワッシャでも機能的に問題ないので、頻繁に交換するなら工具店等でそちらを調達する方が良い。
ドレンボルトを組み付け 例によって最初は手で締め付ける事 緩いとオイルが滲んでくるが、きつすぎてねじ山等を損傷するほうが問題なので、ある程度で止めておき、オイルを入れた後に滲んできたら増し締め、のほうが良い もちろんトルクレンチがあればそちらを使おう(43Nm)
オイルを入れ、暖機運転をして少し待ってからオイル量の点検をする。オイルフィラー部は特に障害物等無いので特に蛇腹漏斗等は必要ない。
点検小窓が無く、スティックタイプなので特に量には注意。測定はセンタースタンドを立てた状態で、スティックをねじ込まずに差し込んで、規定範囲内ならOK。
経験的には、フィルタ外して機体を揺すったり傾けたりしてきっちりオイルを排出すると、業務では10,000km毎のロングドレインでアッパーレベルギリギリまで入れておきたい当方の流儀では2.9〜3.0L位で丁度ぐらいである。
ねじこみ式レベルゲージをきちんとねじこみ、フィラーキャップも脱落しないよう少し固めにきちんとねじ込み、各所に付着しているオイルを綺麗にふき取り、終了。
締め付けトルクは、アンダーカバー取り付けボルト (7Nm)※HEX5mm×4
スプロケットカバー取り付けボルト (10Nm)※HEX5mm×3
2013/03/24
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