<フロントブレーキマスターシリンダーの換装>

ようやくラジポン/アルミ鍛造レバー換装も完結したのでここにまとめておくものである。これで出先での折れ等も心配無用で、安心してツーリングに出られるというものだ。

現状では'04TDM900用純正マスター(ブレンボOEM16mm)+純正レバーで誤魔化しているのだが、、、、アントライオンから純正ラジアルポンプ用(純正/社外品NISSIN用)のビレットレバーが発売となった。というか他車種用を作る気が無い様なので諦め序にコレを流用してTDM900に組む事にした。

流用品はZZR1400/CBR1000RR用純正ラジポンマスターで、品番の出る川崎用でオーダーする。鈴木純正/社外品よりこちらの方がスイッチ類との干渉が少なそうである。

マスター取り付けの際は、右スイッチをスロットル側に限界まで追いやる必要がある。ハンドルにポンチ/ドリルで穴を開けなおすか、スイッチ内の爪を折り取る必要がある。そのあと、ゴムシートと締めこめば動いたり廻ってしまう事は無い。


取り付け角度調整範囲は広くは無いが現実的に使用可能

ブレーキホースは、もう4年目だしどの道4年(二回目の車検時)での交換予定なのでよい機会だとも言える。で、一本モノでの他車種 流用は難しいと考え、FZS1000のように途中でシリンダーを挟んでの三つ又に変更する。これなら上の一本の長さ次第で柔軟に対応出来る。上のホースは必要長が同じくらいのFZS1000のRブレーキホースを(失敗時にはFZSに使えるし 笑)、下の二本は初代TDM850用をオーダーすることにする。分岐のシリンダーは丁度TDM850の遺産が転がっていたのでそれを使う事に。

ブレーキホースの分岐シリンダーを取り付けるためにアンダーブラケットのステーを外し、ホーンも取っ払って、、、ホーンはラジエター左下のラジエターコアガードのボルト穴を利用し、スペーサーで少し浮かせてボルトを長めのに換え、配線も延長し取り付けた。


ステー移設穴にピッタリ決まる分岐シリンダーだが、、、
移設したホーン

組んでみると上の約60cmのFZS1000用Rブレーキホース、下の約55cmのTDM850用Fブレーキホース×2共にやや長い、、更にハンドルを目一杯切ってハンドルロックをするくらいになると上方に伸びるホースとカウルステーが干渉することが判明、、、、干渉を避けるべくVTR250のリヤブレーキホース  (バンジョー取り付け角45度)に換装。分岐シリンダーから真上にホースを出さず周り止めの前を廻るように出してやれば、何処にも干渉せずに取り付け可能である。 下のホースはもう少し短いものの方が収まりが良いだろう。長さ以外は特に制約も無いので好きに選ぶと良い。 下の二本はホースガイドも使えないのでタイラップを駆使して位置決めしてある、がコレは特に問題とはならないだろう。

ハンドガードは、そのままではステーがブレーキレバーのノッカーと干渉する。レバーを握るとノッカーが横へせり出すので干渉しているとブレーキが掛けられない。ので絶対に干渉しないような取り付けが必要である。

試行錯誤の結果、ステーをやや下に向けて一番外側に押しやると、ノッカーの下にあらかじめ位置するようになって、上に動きようが無いのでどうやってもレバーと干渉しない。で、強固に固定してガードの位置さえ決めれば特に問題は無くなった。


分岐シリンダー付近 上方のホースの角度に注目 ※次の4年経過時のホース換装時に廻り止めの爪はグラインダーで切り取った。



マスター正面下部 周り止めもあるし長さも完璧

調達部品

カワサキ ZZR1400用フロントブレーキマスタASSY 43015-0098 \18,480
本田 VTR250用リヤブレーキホース    43310-KFK-003 \2,500
ヤマハ ワッシャ(ブレーキホース用 汎用でも可) 90201-23787 \55×11
分岐シリンダー  42H-25885-01 \1,701
二つ穴バンジョーボルト 90401-10160 \252
バンジョーボルト 90401-10159 \179
ボルト(汎用でも可 マスター用のHEXボルトでもOK)95027-06020 \58×2
下側ブレーキホース 50cm前後 \2,800前後×2

デイトナ製バックミラーステー ヤマハ逆ネジ用 34628 \1,680
POSH製別体リザーバータンク用ステー \500〜800
M5/M6ボルトナット 適宜(タンクとステーの固定用)

アントライオン製 ビレットレバー #08801 \10,290(10〜20%off)
アジャスターノブ #09010 \1,575(10〜20%off)


取り付け時注意点

分岐シリンダーにホースと二つ穴バンジョーを組むのは、分岐シリンダーをきっちり取り付けてしまうとアンダーブラケットのフォーククランプ部と干渉してレンチ等が入らないので、ボルト1本だけで仮止めして、シリンダを傾けて干渉を避け、締め込む。

ホース上(VTRのRブレーキホース)は、周り止めの爪があるので上からガイドを通す。あとホースの曲がり防止のカバーははさみ等で切り取って外しておく事。

2006/12/24

追記

新規に模倣しようとするのならば、マスターシリンダーASSYは、同じ構造でリザーバータンク一体の1400GTR用を選択するのがコスト的にも構造的にも良いと思われる。
部品番号 43015-0086  マスターシリンダーASSY \20,034
コレでレバーからリザーバータンクまで含んでいる。

2008/11/16

追記 2

あれから4年後の車検前整備で消耗部品を全交換する際、干渉の原因である分岐シリンダーの廻り止めをグラインダーで削り落とし、ホースの取り回しを適正化した。

あと、40cm程度の長さの純正ゴムホース流用品が見つからなかった為、分岐シリンダー〜キャリパ間だけは安物のステンフィッティングメッシュに換装した。
ただ、オーダーミスで現行レベルの50cm長になってしまい、冗長なのは相変わらずである。

ホースがハイブリッド化(笑)したが、効き具合には特に変化は感じなかった。

2011/05/16

追記 3

4年経過したので、マニュアル通りにブレーキ系全O/Hを行う序でに、分岐シリンダーから下のホースも汎用ゴムホース L/450mmをオーダーし、最適化した。

アルキャンハンズ ラバーブレーキホース(¥3,240/) L/450mm ×2 ※1本につき銅ガスケット5枚付属

このホースは上下ともバンジョーが25度ひねりで、、、、試行錯誤の結果、分岐シリンダー左からキャリパへのホースを二本ともまとめ、左右に向かってひねりを振り分けて、キャリパ側をそれぞれ内側にひねるようにすれば無駄がなくホースをフィットさせることが出来た。


右側 冗長さが無くなってスッキリしたが、ホースバインダーはとっくに捨てているのでタイラップ駆使


分岐シリンダー


おまけ  同時に行ったリヤブレーキ系O/Hの後処理

全く使い道の無いストレート製HEXドライバーセットのHEX8mmを、ブレーキペダルロック状態維持用に突っ込んでおく。
   



2015/05/01