<Rブレーキ系O/H>

2回目の車検で4年になるので、マニュアル通りマスターシリンダーやダイヤフラム、ブレーキホースにキャリパシール等全交換する。
正直4年で交換しなくてもまだ持つのかもしれないが、一度も触らないままだと固着したり劣化して程度が悪くなったり腐食したりと碌なことは無いので安全マージンの意味も含めて交換するのが良いだろう。
今回はフロント側はラジアル化の際に換えているのでリヤ側のみの作業。

必要工具  

6mmHEX
8/10/12mmソケット/ラチェット/エクステンション等
10mm/12mmスパナ
スナップリンクプライヤー穴用
シリコングリス
ピカール等研磨剤
パーツクリーナー
ピックツール/キャリパ清掃用ツール等
シリンジ等エア抜き用ツール
8mmフレアナットレンチ
キャリパツールorエアガン/エアダスター+ゴムノズル
メタルラバー等
布等
ブレーキフルード(DOT4)
Rマスターインナーキット 4BH-W0042-50 \2,343/
リザーバータンクダイヤフラム  360-25854-01 \588/
Rブレーキホース 5PS-25874-00 \2,383/
銅ワッシャ 90201-10118  \54/ ×4
Rブレーキキャリパシールキット 5JW-W0047-00  \348/


まずリザーバータンクを外し、(10mm)フルードを捨てておく。

ブレーキホース前後(HEX6mm×2)を一度緩め、Rキャリパを外し、(12mm×3)ホースをスイングアームから外し、(8mm×2、ロックバンド×2)ホースを外し、マスターシリンダも外す(HEX6mm×2、10/12mm)。

フルードを極力排出し、キャリパピストンを抜く。(大径の為エアガン等を使う方が楽)
古いシールを外し、ピストンとキャリパ内を清掃(パーツクリーナー、ピカール等にピックツールや歯ブラシ、錆びには清掃用鋼製ツール)し、新しいシールに薄くシリコングリスを塗布し、組み付け、ピストンにも薄くシリコングリスを塗布し、メタルラバーを吹きつけて組み付ける

マスターシリンダーはゴムブーツを抜き、スナップリンクプライヤーでスナップリンクを外し、インナーキットを抜く。
軸用ブラシ等を用いて同様に清掃し、新品のインナーキットを組み、メタルラバーを噴きつけてスナップリンク(方向があるので注意 角が立っているほうを外側にする事)ごと押し込んで止める。

あとは元通りに組み付け、フルードを入れエア抜きをして終了。

2007/06/10


追記 1

構造が理解出来なかったので、部品は確保してあったが放置していたRマスターシリンダーとリザーバータンクを繋ぐ下記「樹脂ジョイント」と「ゴムブッシュ」だが、、、、
結論から言うと、「力業で無理やりにでも引っこ抜いてしまえばOK」だ。

その後、マスターシリンダー側内部を清掃し、メタルラバーを噴霧して、先にジョイントをゴムブッシュの穴に通してからマスターに組み付ければ良い。
コレを前後して、先にマスターシリンダー側にゴムブッシュを組んでしまうと、ブッシュ穴に樹脂ジョイントを押し込むことは不可能。

4BP-2582A-00 ジョイント(樹脂)(\483/)
4BP-2585F-00 ゴムブッシュ (\326/)


正直、ゴムだけで密封出来ているのは驚きである。個人的には原始的で信頼性の高いOリング+穴用サークリップ方式の方が安心できるのだが。
Fに流用しているZZR1400用ラジアルマスター等、川重等はサークリップ式を好むようだ。キャッスルナット+コッタピンも川重はダイスキだし。

2011/06/05