<フロントフォークインナーチューブの損傷>

少々前よりフロントフォークの作動がおかしく、液漏れとインナーチューブに焼けと傷が目立ってきた。で、190,000kmでインナーチューブを含めて消耗品を交換し、完全O/Hする事にした。作業工程自体はフロントフォークのO/Hと何等変わる事は無い。

しかし、、、組み上げる際、アウターチューブとダンパーロッドを締めるボルトが締められない。原因はダンパーとアウターチューブの間のスピンドルがきちんと入らない所為だった。
やむなくRBに走って打開を図るが、、、FZS1000のここは構造的にクリアランスが無く、作業として嵌まりやすいという事と、少し長めのねじでプーラーのように締めこんでいくと良い、との情報を得たものの解決せず、磨いても駄目で、スピンドルを新規オーダーする事にして今日の作業は中断することとなった。
FZS1000のフォークのO/Hを行う際には、なるべく事前にスピンドルもオーダーしておき、無理なら新品に交換しておくのが無難かと思われる。(追記 傷みが酷くなければプーラーさえきちんとかければ交換自体は問題ないと思われる)

焼けと作動不良の原因は、スライドメタル〜フォークオイルシール間のワッシャが変形しており、その所為かと思われる。
スピンドルもSMの記述やPLの絵柄と構造が異なるし、、イマイチよく理解できない、、、、。取りあえず部品が届き次第早急に復旧作業を行う予定である。(Fジャッキアップしてバラして放置してある、、、)

交換部品
5LV-23110-00 インナーチューブ×2  \8,350/7,766 ×2
4TX-23144-00 Fフォークシール、ダスト×2   \565/610×2
4TX-23145-00>5XV-23145-00 Fフォークシール、オイル×2 \705/760>503/493×2
4TX-23135-A0 スライドメタル2 ×2 \462/ ×2
4TX-23125-A0 スライドメタル1 ×2 \515/ ×2
4TX-23115-00 ワッシャ(スライドメタル〜フォークオイルシール間) ×2 \179/ ×2
10mm用銅ワッシャ×2

5LV-23173-00 スピンドル、テーパー ×2  \1,407/ ×2

2005/11/06


スピンドル 何故はまらないのかイマイチ不明

追記 

本日、スピンドルを新品に換えて作業をしたが、やはり素直に嵌ってくれない。仕方ないので長いネジをプーラーにすべく購入しに走ったが、専門店でもM10の細めピッチ(1.25 標準は1.5)のヘキサボルトは普通には在庫が無い。

やむなく、長すぎると思われるがRBで貰っておいた60mm程度のヤツに、スペーサーを噛まして使う事に。
普通のワッシャだと径がギリギリでボルトのネジを切っていない部分に噛み込むので、丁度良い厚みと径を持つスプリングワッシャを数個購入して使った。

ワッシャなしだと長すぎかと思われたボルトだが、ワッシャを噛ますとコレで丁度くらいで、最初は3枚、2枚、1枚、、と減らして少しづつ締めこんでいき、上手く嵌ってくれた。

思ったより固く、高トルクが必要だった。廻すのとダンパーロッドホルダー固定の二人掛りで慎重に作業をした。ダンパーロッド側のネジ穴の深さにも限界があるし、距離の調節はきっちりすべきだろう。

どうにもコレはFZS1000特有の欠陥(設計ミス)くさいなあ、、、、O/H作業の際は充分に準備をしておく必要があるだろう。

2005/11/09



追記 1−2

本日の組み上げ作業中、片方が動作がおかしいので再度分解してみると、スピンドルを破壊していた。どうやら引っかかっていたのは先の細い所ではなく、スピンドルの上のほうの太くなっているところのようだ。

片方は問題なく組み上げられてあったので、作業自体に特に問題は無いのだとは思いたいのだが、、、
兎も角、一応仮組みして放置から撤収させて後日にO/Hすることにした。

次はスピンドルを二個用意し、入念に1,000番あたりで磨いた上で潤滑油を入念につけてゆっくりとプーラー(ネジ)を掛けてみようと思う。で、失敗したら不本意ながらプロ(RB池田店)に依頼する事する。

2005/11/10



追記 1−3

悪戦苦闘の末、単なる作業手順の間違いという事が判明、、、、、、

具体的にはインナーチューブにダンパーロッドを入れて、下からダンパーロッドにスピンドルを組んで、アウターチューブに組み、ボルトで留めるのが正解。
自分のやる事に信用が置けないのは兎も角、、、RBのメカニックの言う事も信用出来ないなあ、、、、、 迷ったらきちんとSMを読むべきだった。

2005/11/19



正解手順