<セルモーターの分解整備>

先日、セルモーターのブラシが摩滅したようなので交換作業を行った。SMにはキャブレター取り外して作業するように指示されているが、そのままで充分に脱着可能である。走行後はモーター自体が熱くなっているので 避けること。

必要工具
サポート用助手(ブラシ取付け時)
#800程度の紙やすり

ブレーキクリーナー
シリコングリス
モリブデングリス
7mm/10mmソケット
8mmスパナ、メガネレンチ
ハンマー
プライヤー
低めのトルクレンチ
300mm程度のシャフト等(打撃用)

必要交換部品
1FK-81847-00(93210-24235)Oリング ¥95×1
11H-81844-00 ガスケット ¥420/400 ×2
3AJ-81801-00 ブラシセット¥3,402/3240 ×1

まず、バッテリー端子を外しておく。
車体左側面からセルモーターの位置を確認(キャブレターの下)し、コード類の結束バンドを外し、作業しやすくしておく。

8mmメガネとスパナ等(空間が無く非常に作業しにくいので)でセルモーター取り付けボルト×2をを外す。

反対側よりシャフトとハンマーで軽く打撃を与え、セルモーターを抜く。抜けたらプライヤーで掴んである程度引っ張り出し、カバーを外し10mmで上面のブラス側コードを外す。
セルモーターを抜いたところ 左側にあるのがプラス用端子

セルモーターを完全に取り外し、カバー用の7mm(!)×2をを外す。これで上下のカバーが外れるが、シムやワッシャの類が数多く使われているので、方向と並び順を忘れないように外して保管しておく事!

モーター軸を抜く。磁力で抵抗があるが気にせず抜く。ブラシASSYを外し、10mmでプラス側のブラシも抜く。ここにもシムやワッシャ、Oリングがあるので注意。ブラシセットに同梱のOリングはここの防水用である。変形しているので判り難いと思うが、、

各部を清掃し、ブラシの接触部を#800程度の紙やすりで軽く擦っておく。(SMによっては禁止されているが、、、)
接触部

プラス側のブラシを先に組み付ける。組む方向とOリングの位置に注意。Oリングには勿論シリコングリスを塗布。
ブラシASSYを付ける。爪があるのでそれをモーターカバーの切り欠きに合わせ、ブラスのブラシと共に4箇所のブラシをばねを押し戻しつつモーター軸を入れる。一人では非常に面倒なので助手を付けてやったほうが良い。
ブラシ取り付け ブラシの+−の位置を間違え無い事

ガスケットを新品と交換し、シリコングリスを塗布して上下のカバーを取り付け、刻印されてある目印にあわせて組み付け、7mmで締める。トルクは5Nm(先日購入したモトトルクレンチの最下限)無ければかなり弱めで締めておく筈だが、、、防水の問題もあるので兎に角慎重に!

ギア部に(一応)モリブデングリスを塗布し、Oリングを新品に交換し、シリコングリスを塗布しておく。
プラス端子を取り付け、シリコングリスを塗布しカバーを戻す。(ゴムカバーは崩壊しつつあったのでタイラップ締めしておいた)

セルモーターを元の場所に戻し、シャフトで慎重に打撃を与え、はめこむ。きちんと元の位置に戻ったら、8mmで−端子ごと締め付け。(トルクは10Nmだが、流石にここはキャブがあるとトルクレンチが当てられないし、位置決めと固定だけのボルトなので適当に)
結束バンド等を元に戻し、バッテリを繋ぎ、終了。

2005/05/29