FZS1000は、前後とも住友製モノブロックキャリパーで、非常に使い勝手は良いし、なかなかにパッドの寿命も長い(CEOは、Fバッドは25,000km時と56,000km時に交換 Rは未交換 いずれも純正パッド)が、寿命が長いためにパッドの交換に合わせてキャリパー各所、特にピストンの清掃をしていたのでは、いまいちタイミングが合わない。もう少し短めの間隔でメンテナンスする必要があると思われる。(10,000kmくらいか?)
ブレーキパッドの交換/ピストンの清掃(パッドの交換部位以外は同じ)
ブレーキの溝がインジケーターを切ったら交換するのが望ましい。前(後)から見ればすぐに確認できるだろう。
必要工具
12mmソケット
プライヤー
棒ヤスリ等一式
新品ブレーキパッド 純正(F) 4SV-W0045-00-00 左右なら*2 (5655/6080¥)
(R)5LV-W0046-50-00
※CEOは デイトナ ゴールデンパッド
F 68259(MOSモノブロックキャリパ[F]用 共通)×2
R 68280(他 XJR1300 [R])
ブラシ
布
ブレーキクリーナー
シリコングリス/パッドグリス
金属研磨剤(ピカール等)
ゴム/金属間潤滑使用可能ケミカルメタルラバー MR20(鈴木純正品番 99000-59019 スプレー/ 99000-25130 リキッド)
まず、パッドピンについているベータピンを抜く プライヤーかラジオペンチで抜く
パッドピンを抜き、クロススプリングとパッドを外す
キャリパーを外す 12mm×2
ここでピストンの汚れ具合を確認しておく 汚れが堆積したままピストンを押し戻して新しいパッドを組むと、シールを傷めることになるので注意。メッキが落ちているような場合は普通は要交換である
なるべくピストンを露出させ、洗剤やブレーキクリーナーと布やブラシでピストンの汚れを落とす 隙間には布を細長く切ってこすると良い
更に金属研磨剤を布につけ、磨く。その後もう一度ブレーキクリーナー等で軽く洗い、ピストンにメタルラバーを吹き付ける。(無ければシリコングリスを薄く塗布)
ピストンを押し戻し、ブレーキレバーを握り、各ピストンがスムーズに偏り無く動くことを確認(著しく偏りがあればO/Hを検討)押し戻すのが堅い場合は、リザーバータンクのキャップを開けておくと良い ただしこぼれないよう布等で養生しておく事
ピストンにシリコングリスを薄く塗布して、ピストンを押し戻しておく
パッドピンを金属研摩剤で磨き、グリスを塗っておく
やすり等で新品のブレーキパッドの面取りをする
(角を落としておく。)
パッドのパッドピンとの接触部も、棒ヤスリで削って均して抵抗を減らしておくと良い。
パッドとピストンの当たり面にキャリパーグリスを塗る。 鳴き防止の為
キャリパーにパッドとクロススプリングを組み付け、パッドピンをセットする。 クロススプリングの方向に注意。矢印が刻印されているので、それを進行方向とあわせる。その後ベータピンをセットする。
キャリパーを車体にセットする トルクは40Nm(4.0m/kg)
ブレーキレバーを握って、きちんと動作することを確認して、終了。
2003/09/14
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